こんにちは。ホネ山です。
今回はターナー透明水彩 ジャパネスクカラー12色セットについてのレビューをお送りいたします。
こちらは現物をいただいてのPR記事となります!
メーカーの方に開発秘話を伺いました!
今回もメーカーの方に質問させていただき、極秘(?)情報をいただきました!
(いまのところ)ここでしかないメーカーさん情報ですので、
まずはこちらをお読みくださいませ!
1:今回のセットは15mlのみ(通称:海外色)の人気色を「和風コンセプト」でセレクトした12色セットの理解で間違いないでしょうか?
はい、そうです。 海外色で日本でも使えるものをピックアップしました。
2:先に洋名があり、和名は後からついたのでしょうか?
はい、日本でも馴染みやすいような和名をつけました。
3:好きな和名はありますか?(私は消炭色です!)
個人的には江戸紫に惹かれます。
4:こちらのセットに個人的な思い入れなどございますでしょうか?
弊社のアクリルガッシュでジャパネスクカラーがありますが、他でもあっても良いのではとなり、セット物にしました。 発売として、とても温めておいてやっとの思いで発売できたセットになります
5:すでに15mlでセットの各色をGET済みの、ヘビー水彩沼の方に一言メッセージいただけますと幸いです!
手に取りやすい5mlでの発売。そして他では手に入らないジャパネスク色が限定数で手に入ります。セット内の色だからこそ出る色もございますので是非実感頂ければと思います。
実はアクリルで歴史のあるジャパネスクカラー
ということで開発秘話でもあったアクリルのジャパネスクカラーにつきましてちょっと触れたいなぁと。
ターナー(敬称略)からはアクリルで69色の和のカラーが出ています。
![](https://www.turner.co.jp/wps/wp-content/uploads/2017/12/img_colour.jpg)
実は昔、アクリルで塗っていた時、最初に買ったのがターナーのジャパネスクカラーでした。
残っている画像がこれしかなかったのですが、ちょっと彩度が落ち着き気味でザラっとした質感がありました。
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/image.png)
透明水彩のジャパネスクカラーは?
そして念願の透明水彩でのジャパネスクカラー!!
1,000セット限定で、15mlの中からの色のセレクトということで、私もあらかじめ持っている色が多かったです、
しかし、セットで並んでいるのを見ると、これのために作られたと思ってしまうくらいしっかり「和」です。
下に色見本がございますが、ザ・中間色って感じの色味で。
全色不透明です。
発売日はAmazonで在庫切れを起こしたぐらいの熱量でしたが、今(2022/10/9現在)は買えるようになっています!
パッケージが可愛い!
そしてパッケージがとても可愛いです!
大きなサイズで見てみましょう!
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/FdZ1Z9-UoAA1VS4-1024x630.jpg)
この模様、手描きっぽいですがとても精巧で。
どうやって描かれたのかがとても気になっています。
1,000セット売切れてしまった場合は・・・??
この記事に検索や過去ログ辿りで出会った方もいらっしゃると思いますので、もしかしたら読んでいる時点では売り切れているかもしれません。
でも安心!
15mlチューブで単色買いできますので、セットより割高ですが再現することが出来ます!
まとめて色を見たい方のための色見本
こちらが12色の色見本になります!
15mlで買ったときは絶妙な色の中間色として接していましたが、
こうやって集められると本当に和風の色に見えますね!ナイスな切り口です!
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/bc7215b6b580f5ab5909b53ed6ff5ac5-972x1024.jpg)
全色紹介します!
12色なので今回は全色紹介にします!
1,000セット売切れても息の長い記事にしたいので、単色の購入リンクも貼ります!
個人的に使っている/使っていた色が多く、色紹介というよりは自分の思い入れを語るような内容になってしまいましたw
今回はこちらがメインです!
CHARCOAL 消炭色(けしずみいろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/charcoal-1024x296.jpg)
15mlでチャコールは3色ある(ブルーシェード/レッドシェード/この色)のですが、
この色はまさに真っ黒。
消炭色というネーミングがピッタリだと思います!
作例では髪や帯の部分に江戸紫(PURPLE GROMWELL)と混色して使っています。
癖のない黒でとても使いやすかったです!
TURMERIC 鬱金色(うこんいろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/turmeric-1024x315.jpg)
はい!大好き!普段から使っています!
和名洋名どちらもウコン。スパイス好きとしてはパレットに入れておかないとなぁと思っています。
おすすめの混色としては、オレンジと混ぜて黄色味を調整することが多いかな。
↓こんな感じで。
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/1bdbff5893615cc784a743d642fdea1d-1.jpg)
あと、夕焼けの絵を描くときに欠かせない色で、最後の仕上げに光の当たるところにこの色を薄く重ねることが多いです。
WINE RED 葡萄酒色(ぶどうしゅいろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/winered-1024x315.jpg)
ちょっと彩度低めのマゼンタ。まさに葡萄酒って感じの色。
作例では着物や傘の影の部分に大活躍でした!
CINNABAR 真朱(しんしゅ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/cinnabar-1024x315.jpg)
はい!こちらも大好きな色!パレットに入っています!!
まろやかな赤茶色で、使う頻度多めです。
場合によってはキャラの肌色として使ってもよさそうですね!
おすすめ混色は、ドラゴンズブラッド(他透明な赤茶)で、透明度を調節することが多いです。
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/ed39ee6baca32a4fa0768bd38fde1edc.jpg)
あと、マゼンタと混色すると何とも言えない美しいくすみ赤が出来るのでおすすめです!
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/f9e8a292017236ab5a7e3eb8f817b901.jpg)
CLOVE 香色(こういろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/clove-1024x309.jpg)
ターナーの15mlの中の人気色!よく品切れになっていますw
こちらも!自分のパレットになくてはならない色です!大好きです!!!!
肌色の影のベースとして、まっちの「あかるいむらさき」と混色して使っています!
本当に絶妙などこにもない色が出来上がるので、是非あかるいむらさき持っている方は混色して欲しい!
持っていない方もマゼンタと紫をちょっと混ぜて、似たような色を作ってみて欲しいです!(布教)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/8bb00225ed7281b6cda749bc7e78c77b.jpg)
あとは、下塗りでよく使う色かな?
紙全体にこの色を下塗りするのもアンティーク調になって面白いです。
セヌリエのウォームグレーだと暗すぎる場合にクローブを入れたり、そもそも2つの色を混色して明度を調整したりしています。
ちなみにクローブは丁子と言われていて、肉料理のスパイスによく使われます。
ホネ家では牛肉料理(特にカレー)にはほぼ必ずと言っていいほど入っている大好きなスパイスですw
SPROUT 浅緑(あさみどり)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/sprout-1024x318.jpg)
実はこちらの色もちょっと前までパレットに入っていました!
ちょっと使う頻度が少なくて外してしまったのですが、他に替えの利かないまったりとした緑色です。
推しキャラに緑色のパーツのある方は重宝すると思います!
MOSS 苔色(こけいろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/moss-1024x322.jpg)
この色も好きなんですよね~。
セヌリエのオリーブグリーンと交換してしまいましたが、かつてはパレットに入っていた色です!
なんというか、さわやかな苔色で、本当に苔色としか表現できないような色味だと思いますw
風景の各所に使ったり、茶色とグラデにして使っていました。
EVERGREEN 千歳緑(せんざいみどり)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/evergreen-1024x288.jpg)
作例では背景のお茶や茂みに使いました。
彩度の低い渋めの緑でテールベルトを濃くしたような色。
リアルな風景描写に役立ちそうですね。
FRESHWATER 淡水色(うすみずいろ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/freshwater-1024x305.jpg)
この色もかつてパレットに入れていました!
水の色ですが、空に使うことが多かったです!
おすすめの混色はマンガニーズブルーとの混色です。
柔らかい水色!って感じの色になりまして、とても使い勝手がいいと思っています。
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/2b043df9896a24b25d3558b59b4f7fa3.jpg)
DEEP INDIGO 濃縹(こきはなだ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/deepindigo-1024x306.jpg)
浮世絵にありそうな青。
ウルトラマリンとフタログルー、フタログリーンの混色です。
作例では江戸紫(PURPLE GROMWELL)と混色して影に使いまくりました!
PALE WISTERIA 薄紅藤(うすべにふじ)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/palewisteria-1024x306.jpg)
とても人気のある色で、こちらもよく売り切れになっています!
白パーツの影に使うのもよさそうですね。
作例では下塗りで使いました!影の場所を決める時に邪魔にならない薄付きの色です。
※この色だけは今のタイミングで購入できるお店を見つけられませんでした。。。
PURPLE GROMWELL 江戸紫(えどむらさき)
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/purplegromwell-1024x300.jpg)
ちょっと赤めの江戸紫。こちらは作例で大活躍の赤紫でした!
濃縹(DEEP INDIGO)と混ぜたときのスモーキーな青紫っぷりがとてもいい色でした。
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/7a8c89e302d88ce5aa40c6ca29c071d4.jpg)
和の12色だけで描きました!
ということで作例です!
今回は細かくログを取っていまして、製作過程はターナーのU-35コミュニティサイトにアップしています!
この絵をどうやって描いたかについてはこちらをご覧くださいませ!
また、こちらのコミュニティサイトでは、暗黒ブラック(アクリル絵の具)などの開発秘話も読むことが出来ます!
ラフ
下書き
ペン入れ
塗り
で、出来たのがこれ!!
ちょっとグレーがかった中間色中心の絵になります。
とても頑張りました!
![](https://watercolor-try.com/wp-content/uploads/2022/10/c7372d045829df6720c6855eaeaf4813-1024x725.jpg)
12色縛りで描いて思ったのは下記です!
・元々ほとんどの色が中間色なので、ガシガシ混色するとグレーっぽい色になる
・そのまま/もしくはお手持ちの原色と混色して使うと、穏やかな彩度の色になります!
(普段はそうやって使うことが多いです)
・私は中間色使いまくるので、混色の時短になるこれらの色は大好きです!
こちらの絵、簡易メイキング動画も作りました!(Youtubeショート)
感想
馴染みのある色だったので、使い方実例紹介の側面が強く。
ターナーさんの中間色の魅力を沢山語ることが出来たかな~と思います。
特に香色(クローブ)と真朱(シナバー)大好きです!!!
個人的には、アクリルガッシュで使われている顔料で透明水彩版の和色が出ると嬉しいな~と思います!
このセットが売れて「作ろう!」ってことにならないかな~。(願望)
今回、ターナーさんの歴史とかメーカー紹介はしていないのですが、
それはそのうち書きますターナー5ml&15mlまとめでみっちり書けたらと思います!!!