【透明水彩】分離色の作り方

マイメリブルー

こんにちは。ホネ山です。

いろいろちまちま作っていたら、記事らしい記事は久しぶりの更新になってしまいました。
今回は、マイメリさんの分離色企画に乗っかって、
分離色を作るには?という内容でまとめようと思います!!

元のツイートはこちら!

分離色とは

そもそも、分離色とは何かという話をしないとですね!
塗った後、色が2色以上に分離する色です。
↓こんな感じの。


これはスーパービジョンの羽仙歌ですが、青と赤がはっきり分離していますね!

特に、大きな面積を塗った時や、ウェットアンドウェットで水の上に色をちょこんと置いたときによく分離します。

これが水彩界隈で割と長い間ブレイク中なのです。
デジタルでは再現しにくい、アナログならではの偶然性と、コントロールできない美しさに惹かれるのでしょうか……!!

分離色の作り方

分離色の作り方はたくさんのツイートがされていますが、基本的に
グラニュレーション色+ステイン色で作ります。
もしくは重い顔料+染料系で。

ネタ元のマイメリさんが動画を上げていましたので、貼っておきます!

グラニュレーション色が凝集して紙の上にとどまって、ステイン色がぶわっと水に乗って広がるってイメージですね!

綺麗に分離させるには?

顔料の重さ(粒子の大きさ)の外に、
2色に何らかのコントラストが必要です。
色相(または彩度・明度)をある程度離すことで、分離していると分かります。
片方の色が純色の青の場合、もう一方の色を青緑や青紫にしてしまうと、なかなか分離していることが分かりにくいのです。
純色の青だったら、緑か紫ぐらいまで色相を離した方が、はっきりと分離しているのが分かります。

各メーカーの分離色

手持ちの分離色の一覧、ここから見れます!

龍石棕(DINOSAUR FOSSIL BROWN)
水彩絵具,紙,筆,その他……。透明水彩を中心&#123...

ダニエルスミス

分離色ブームの火付け役。
ムーングロウやローズオブウルトラマリンなど、すんばらしい分離色がたくさんあります!
私も大好きです!!

こちらに分離色一覧をまとめてありますので、参照ください~。

スーパービジョン

中国の水彩メーカー。
冒頭で紹介した羽仙歌の外に、結構いろいろあるのですが、私はあまり持っていなくて!

一応手持ちはこちらです!

ダニエルスミスにない「え?こんな色が?!」という分離をするものが多いです。

↓しんせつなペイトさんのブログにたくさん載っていますのでぜひ見てください!!

シュミンケ

最近限定カラーで分離色が出来ました!
今一生懸命塗っています!公開出来たらこちらにリンク張ります!

テリーハリソン

要個人輸入。
ブルーベル、shadow、ターマックが分離します!
こちらは全部持っているのでそのうち塗ります!

Roman Szmal

要個人輸入。分離色あると聞いていますが持っていないです。。。
こちらもペイトさんのブログに詳細が書いてありますので是非!(何でもあるなぁ~)

クサカベ

特にこれといった市販の分離色はないですが、分離色の作り方についてツイートしています。
時代に合わせた新色が生まれて欲しいですね!期待しちゃいます!!!!

マイメリ

そして今回主役のマイメリさん!分離色作成のキャンペーンを11月30日まで開催中です!

マイメリ分離色 #マイメリブルー推し色分離色チャレンジでTwitter検索するととても幸せになれます。

https://twitter.com/search?q=%23%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%AA%E5%88%86%E9%9B%A2%E8%89%B2&src=typed_query
https://twitter.com/search?q=%23%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E6%8E%A8%E3%81%97%E8%89%B2%E5%88%86%E9%9B%A2%E8%89%B2%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&src=typed_query

実際に分離色を作ってみました!

ということで、やっと本題です。

手持ちにあるマイメリ絵具9色の中から片っ端から分離色を作りまくる!
ホワイトワトソンさんを何枚か犠牲にして、選抜分離色メンバーを選びました。

実際作ってみると、マイメリさんのグラニュレーション色は割と粒が軽めのか、「いける!」と思った組み合わせでもステイン色に溶け込んでしまうことが多く……。
基本ステイン側で使うようにしていました。
グラデーション色は、ダニエルスミスのスリーピングビューティーターコイズやゼッキのラピスラズリなど、粒の大きい鉱物色に頼りました。

※マイメリ、テールベルト以外は旧バージョンです。
※ステイン×グラニュレーションの順番で書いていきます。
※作例ではグラニュレーションメディウムを入れています。(入れない方がよかったかもしれないw)
※色見本はトルション、作例はキャンソンヘリテージの細目を使いました

マイメリ同士の分離色

ドラゴンズブラッド×ミネラルバイオレット
(配合 1:1)
紫とオレンジブラウンに分離する素敵な色。アンティークストロベリーって感じ。
使い勝手もよくイチオシです!

プライマリーイエロー×テールベルト
(配合 1:8)
テールベルトがとてもか弱い色なので、配合も極端ですw
チューブで出して、そこにイエローをちょこちょこ足してバランスを見ていきます。

マイメリ&他メーカーの分離色

ドラゴンズブラッド×スリーピングビューティーターコイズ(ダニエルスミス)
(配合 1:1)
今回の作例のメインに使いました。
思いっきり濁るんですが、なんとも癖になるファンタジー色です。

ドラゴンズブラッド×ラピスラズリウルトラマリンジェニュイン(ゼッキ)
(配合 1:1)
これも青紫とオレンジブラウンが分離して美しいです。マジックアワーの色。

パーマネントバイオレットレディッシュ×スリーピングビューティーターコイズ(ダニエルスミス)
(配合 1:1)
夢カワ!
作るのも楽でふわふわファンシーな色が出来ました。名前つけるならフェアリードリーム。

ロードライトジェニュイン×ミネラルバイオレット×スリーピングビューティーターコイズ(ダニエルスミス)
(配合 2:2:3)
まさに白夜を思わせるような透明感のあるパープルグレー。
これめっちゃ好きです!3色の混色だからキャンペーン対象外の色ですが。。

キューブリック グリーンライト×ラピスラズリウルトラマリンジェニュイン(ゼッキ)
(配合 1:1)
分かりやすい青緑でかわいい。そして作りやすい。

キューブリック グリーンライト×プライマリーイエロー×ラピスラズリウルトラマリンジェニュイン(ゼッキ)
(配合 1:2:2)
上の青緑に黄色を混ぜると、使い勝手がいい黄緑になります。
これも3色混色なのでキャンペーン対象外。

パーマネントイエローオレンジ(ホルベイン)×イミダゾロンイエロー(ホルベイン)×ミネラルバイオレット
(配合 1:1:1)
オレンジ×紫のハロウィン色。
後術するように配合を変えた色を3色ぐらい作っておいてグラデーションにするときっときれい!
これも3色混色なのでキャンペーン対象外。

分離色を生かす絵、塗り方って?

普段重ね塗りをするのですが、分離色の分離具合を最大限に生かすとなると、重ね塗りせずにじみ一発勝負のほうが美しく仕上がる気がします。

個人的にはこのあたりを気を付けました!

・塗りが単純で済むように、線画は書き込む。線の情報量を増やす
最初から濃い色を塗ってぼかす
・色を置く前に下に水を引いて、上手く分離するように準備する
・コントラストをつけるために、明るい部分は白で残しておく
・基本分離色は彩度が落ちるので、それを考慮した配色計画を塗る前にしておく
 (分離色の色味を強調するために、黒やグレーの無彩色を隣に置く)

で、こんな感じで仕上がりました!

作例には色見本の色を全部使っています!
主役は濁り色のドラゴンズブラッド×スリーピングビューティターコイズ。
この色を綺麗に見せるために結構考えて色を置きました。

ちょうちょモチーフのせいか、ドットカードが凄い欲しい人みたいですねwww

禁断のズル技?

思ったように分離しない。特定のパーツ(光の当たる部分など)だけしっかり分離させたい!とかあると思います。

そういう時は、分離色の配合を変えると容易に実現できます。

下の例は、ドラゴンズブラッド×スリーピングビューティーターコイズの配合を変えて
グラデーションにしたものです。
こんな感じで、配合を変えることで分離色でも色相のグラデーションを作ることができます!

ターコイズ2:ドラゴンズブラッド1ぐらいの、緑が多めの色。

これと

これが1:1

これと

ターコイズ1:ドラゴンズブラッド2の茶色多め

これを順番に並べてぼかすと。。。。。。

こんな感じで分離色でグラデーションがかかります!

既存の分離色も、顔料さえ分かれば、
手持ちの同顔料が入っている(その場合単一顔料の絵具を選ぼう!)絵の具で配合を変えてしまえば特定のパーツだけ分離させたり、きれいにグラデーションが作れるってわけです!

作例のマントの部分はそんな感じで緑~赤茶にグラデをかけていきました。

感想

最初はドットカード欲しさに、必死になって色を厳選し、記事をまとめましたw
(これ書いている途中で一般販売開始されたので結果オーライ。速攻確保しました)

結果的に手作り分離色の記事になってよかったです。

そして、手作りには手作りの良さ、既製品には既製品の良さがあると思いました。
ムーングロウなどの絶妙な分離具合は、絵の具メーカーの顔料や配合へのこだわりの賜物だと、分離色を作りまくって強く感じました。
自分で作っても、2回目に同じ色ってなかなかできないんですよね~。

ということで、分離色の新色がこれからも出ますように!

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