こんにちは。ホネ山です。
今日はデジタル線画をプリンターに印刷する手段の話をします。
と、いうことなのですが、ペイトさんが水彩使いの猛者たちにヒアリングをした濃い記事があるので
水彩の線画を印刷したい方はまずこちらをご覧ください!
家で分厚い水彩紙にプリントしたい!
そう長年(?)思っていました。
しかしインクジェットプリンターでは色を塗ったときに滲んでしまう。
水彩マンとしてはそれではちょっと困る。
コピー屋さんに線画を印刷しに行ったりもしましたが、手軽さはないですよね。。。
コロナウイルスの外出自粛で近くのキンコーズも閉まり、悩んだ末に、レーザープリンターを買うことにしました!
プリンターのタイプの話(2021/09/26追記)
プリンターのタイプとして、大まかにインクジェットタイプとレーザータイプがあります。
水彩塗りの線画で使う場合、インクジェットプリンターは顔料インクを選びます。染料インクだと滲んでしまうのです。。。
インクジェット(顔料インク)
- 本体価格が安い
- 軽い(女性一人で持ち運べる)
- インクの交換頻度が高い&地味にコストがかかる
- インクが詰まるときがある
レーザープリンター(LEDプリンター)
- インクジェットより本体価格が高い
- 重い(力持ちの男性2名で持ち運ぶ)
- トナーが高い
- でもトナーは一度買ったら(数)年単位で使える
- トナーで詰まることはほぼない
ということで、よっぽどインク交換が嫌いでない限り、顔料インクを選んだ方がおススメかな?
しかし、ホネ山はインクの目詰まりでプリンター本体が壊れて以来、レーザー派になりました。。。
顔料インクプリンターってって耐水性あるの?(2021/09/26追記)
ホネ山は顔料インクのプリンターは使ったことないのですが、
SNSではこちらが話題になっていました!
※2021.09.26現在10,000円ほど値上がりし、25,000円ぐらいで買えるけどちょっと手に入りにくくなっているようです。
実際に塗ってみました! (2021/09/26追記)
なんと、こちらのツイートのリズミカル☆ベンさんが
HP Tangoで印刷した線画を塗り絵として販売しているとのことでしたので
早速購入し、滲まないことを確認して参りました。
全く問題なく、ノー滲みした!!
リズミカル☆ベン 様曰く、印刷後1日ぐらい乾かした方がいいとのことだったので
印刷後、即塗スタートはやめておいた方がいいかもしれません。
厚紙対応のカラーレーザープリンターを買いました。
【個人的購入条件】
- レーザープリンターもしくはLEDプリンター
- 5万円以内
- 300g/㎡の紙が印刷できる(重要)
で、探しましたが……そんなプリンターない!
メインで使う水彩紙がウォーターフォードやセザンヌの300g/㎡なので、これに対応していないと意味がないんですよね。
大抵の家庭用プリンターはMAXで220g/㎡対応なので、250ぐらいまでは行けるかもしれないけど300は微妙そう。。
一方、300g/㎡対応と書いてあるものは業務用で数十万レベルなので、とても家庭には置けない。
どうしたものかとひたすらプリンターを探して回ったところ……。
用紙対応力
・厚紙 64~256g/㎡
・最小サイズ 幅55mm/長尺 1,321×297mm
・多彩な用紙に対応する多段トレイ(最大5段)
・特殊用紙に対応(※5)
256g/㎡がいける!!しかも実売4万円台!
A3プリンターだからちょっと大きいけれど、これ買って300g/㎡の紙を試すのが一番なんじゃないか?
まぁ、もし使えなかったとしても、256g/㎡ならある程度紙は選べるし……。
人柱になるかw
そう思って、1週間悩んだ末、Amazonでポチりました。
届いたけどデカい!重い!どうしよう!
プリンターが届いた当日、息を切らしながら配達員のお兄さんが持ってきてくれましたが。。。
段ボールが大きすぎて廊下に入らないw
靴をどかして玄関に段ボールを何とか置きました。
では僕はここまでなので(中へは持っていけません)
これ重いですから、玄関で段ボール解体して中身だけ持っていくのがいいと思います。
マジか――――!!
何とかどでかい(1辺70cm前後)の段ボールを解体したものの、
本体の重さは40kgwww
おばちゃん一人で持てる重さではありません。
「これ引っ越しするときにどうしよう。専門の業者呼ばないとか~」と思いながら、何とかそっと廊下に卸すことが出来、キッチンマットの上に置いて20分かけて引きずりながらワンルームの部屋に運びました。
ワンルームアパートだからどうにかなったものの、一軒家だったら絶望していましたwww
※一軒家の2Fとかに置きたい方は、買う前にメーカーに相談してオフィシャルの搬入・調整サービスつけた方がいいと思いますマジで。
https://www.oki.com/jp/printing/support/supportservice/index.html
もちろん、置いただけでは動かず、トナーを設定して、配線をし(ケーブルついていないので注意!別で「Type-B」のUSBケーブルかLANケーブルを買う必要があります)、ドライバをインストールして初期設定をして……。
くたくたになった末にやっと印刷までたどり着きました。
ついに印刷!300g/㎡の水彩紙にも印刷できた!
適当なハガキサイズの線画を描いて、まずは仕様通り256g/㎡のマットサンダース紙から。
ドキドキ……印刷できたあああああああ!!!!!
無事印刷できました!(出てきた瞬間の写真撮るのを忘れました)
次は本命、ウォーターフォード300g/㎡。
恐る恐るトレイにセットして、「印刷」をぽちっと。
大丈夫かな…印刷できるかな…………ハラハラ
出てきたあああああああ!!!!バッチリ印刷できてるううううう!!!!!!!!
まぁ、あくまで300g/㎡は自己責任で。
公式の表記は「最大256g/mまでの厚さに対応」なので、厚紙に印刷し続けて何かトラブルがあってもメーカーには文句言えないです。
でも、悩みまくって大金出して苦労して設置してwその末に印刷できたので本当にうれしかったです!
実際線画にも塗ってみましたが何の問題もなく、トナーもボロボロにならないで完成まで行けました!
まとめ
いや~、いろいろありましたが本当に買ってよかったです!大満足です!
これで比較画像や色見本みたいに同じ線画を何枚も塗るようなニーズにも対応できます!
そして同じことで「どうしよっかな~」と悩んでいる方の後押しにもなれますように!
5/6追記
ホワイトワトソンの300gを印刷したところ、紙詰まりを起こしました。
2回やっても駄目だったので、ホワイトワトソン派の方には正直お勧めできないです。
内部で紙が折れ曲がっていたので、曲げに弱い紙だとNGになるようです。
同じホワイトワトソンでも190g/mはOKでした。
今まで試した256g/m以上の紙(ハガキサイズ)
- ウォーターフォード300g(ナチュラル・ホワイト) ○
- ホワイトワトソン300g ×
- トルション275g ○
- セザンヌ中目300g ○
- トレーシングペーパー75g ×