【透明水彩】筆の選び方について本気で考えてみた(柔らか筆贔屓)

紙・筆など

こんにちは。ホネ山です。

いきなりですが、皆様筆ってどうやって選んでいます?

ホネ山はキッズの頃、「水彩は日本画筆がいいぞ~」というおススメを本か何かで読み
「確かに使いやすい!」と感動してそのままずっと日本画筆を使い続けていました。

で、こういうサイトをやり始めて、
他の筆に対して食わず嫌いやるぐらいなら試して記事にしようと思いまして、
2本新たに筆を仲間にしました!!

筆ってなんで気軽に買いにくいんだろう

この辺りが原因かな~と思います。

  • 視覚に訴えない。
  • 使ってみないと分からない(合っていないものを引いた時の結果が怖い)
  • 自分の描き方と合っているかどうかが事前情報からわかりにくい
  • 今使っている筆に愛着がある

特に最後は個人的にあるあるで、
苦楽を共に使いまくってボロボロになった歴戦の勇者筆を処分する時、
ついつい「今まで本当にありがとう!!」と手を合わせたことを覚えています。
絵具/紙/筆のなかだと、筆が一番相棒感があるんですよね。

より自分にあった筆を見つけるためにはどうしたらいいのか、
そんな筆の「面接」を、より効率よくしたい!
数日にわたってウンウン考えていましたw

筆を変えると絵って変わるのか?

結論、変わります。

筆によって得意な技法が違うので、自然とその技法を多めに使っていることに気づきました。
(逆に筆に苦手な技法を避けていきがちです)

同じ紙(ストラスモア中目のATCサイズ)
同じキャラ(オリジナル妖精)
同じ色遣いで
筆だけ変えて塗ったのが下記の比較画像です。

リス毛(左)は広範囲のぼかしが得意だったので、面で割った塗りでぼかしが多め。
ナイロンのラフィーネは固めだったので、水を貼った中にちょこんと色を落としたり、ドライでコテコテ塗っていくのが多め。
玉毛(猫)は小さめの筆なので、一番細かい部分のコントロールがきく代わりに広い面積は苦手って感じです。

今まで使っていたのが一番右の玉毛で、やっぱりこれが一番仕上がりに安定感があります。
反対にナイロン筆はふにゃふにゃ筆とは質感が違うので、
絵からも苦戦した跡が見受けられます。

3本使ってみて、やっぱり自分は柔らかめの筆が塗りやすいんだなぁと思いました!

筆の使いやすさってどこで決まるんだろう。

絵描きさんによっても、筆の好みってバラバラなような気がしていて。
何によって好みが決まるのか考えたときに、大きく下記の3つに分かれるんじゃないかと思いました。

  • 作品の大きさ
  • よく使う技法
  • 筆の持ち方

あと、違いの大きさについては「筆の種類(平筆、丸筆)>毛の種類>>>メーカー」だと思います。

作品の大きさ(筆の水含みの良さ)

大きい作品を作る人ほど、1回で広い面積を塗る機会が増えるので
「大き目」且つ「水の含みがいい」といわれている筆を選ぶのがおすすめです。
グラデーションとか作る際に、途中で色を付け足すと台無しになってしまうので、ここはこだわりどころだと。
平筆はマストで、大き目と小さめ2本は欲しいところです。

逆にATCやはがきサイズ中心の場合は、そこまで深刻に考える必要はないと思います。

また、筆を極力持ち替えずに1本で塗りたい場合は、
筆が大きめで先が細いタイプの筆を選ぶと、大きなグラデーションから細かいところまで塗れるように思います。
名村大成堂さんのツイートでキャッツタンタイプがおすすめされていましたが、使ったことがないので自分の感想が描けずに残念。
斜めの面を使って広い面積を塗り、先っちょで細かいところが塗れると。
平筆と細目の丸筆の良いとこ取りのように見えますね。
買ったら追記します!

よく使う技法(毛の硬さ)

水彩で塗るとき、水で色を伸ばすタイプか、筆圧で色をぼかすタイプか。
これが筆選びに結構重要かと自分は思います。

前者の、水をしっかり使うタイプやにじみを多用して色を置いていくタイプだと、イタチやナイロンのような硬めの筆の方が都合がいいように思います。
(柔らかい筆だと、ふにゃっとして変なところにまで色がついてしまうことがあるので)
あと、入り抜きを多用するタイプも固めの筆の方がコントロールがしやすいです。
実際に比べてみたところ、硬めの筆の方がシャープな線が出ます。
主線なしで形をとっていったり、主線の描きおこしの時は硬めおススメです。

反対に、後者の、筆圧を使ってぼかしていく画風には、
圧倒的に柔らかい筆がおすすめです!!

筆が紙に吸い付くので、筆の強弱コントロールが、固めの筆よりも細かくできます。

こちらは水を含ませた筆の先っぽにウルトラマリンを載せてぼかした図です。
右の方を筆圧高めにぎゅっと1回押し、左を撫でるように何回か撫で、絵の具を溜まらせた塗り方です。
ナイロンの方がかすれてしまっていますが、リスの方がぼかしが上手くいっています。

完全主幹ですが

筆の持ち方(毛の長さ)

ホネ山は細かい描写が多いので、絵筆はほぼ鉛筆と同じように持っています。
そういう人が毛の長い筆を持った場合、毛がぐちゃっとなって悲劇を呼びますw

なので、自分のような細かいところをカリカリと描いていきたい、鉛筆持ちの絵描きの場合は毛が短めの筆を選んだ方がストレスフリーです。
(その場合、水含みの良さはある程度犠牲にすることになります)

水彩筆は大きなサイズになると毛が長いものが多いので、大き目×毛が短いを探すときは、
日本画筆から選ぶと使いやすいと思います。

お箸持ちの方や、長めに筆を持つ方には、あまり考える必要がないです。

まとめ

最後に、文章で語ったことを図にしてまとめました!

使った筆の紹介

一通り、どんな画風の方にどんな筆が向いているかを語ったので、今回使った筆の紹介をしていきます!

ラファエル 803 ブルーリス 2/0サイズ(リス毛)

リス毛のかわいい子ちゃん。

ぼかしが可愛い。
リスのイメージまんまのふんわふんわした塗りになって気持ちいいです。
とても気に入りました!

水を付けると毛先がとがるので、案外細密描写もイケます(ちょっと気合が必要ですが。。。)
あと、筆の軸が細いのでとにかく軽く、書くことに全集中できます。

お値段はお高いです。2/0サイズで3000円ぐらい。
もうちょっとお安い柔らかめの筆を使って、「自分にはこのタイプがあうだろう」と思ったタイミングで買うことをお勧めします。

名村大成堂 ラフィーネ LR 6号(ナイロン)

動物にも優しい?ナイロン製。
コリンスキーセーブルに似せた特殊なナイロン筆で、ある程度の水含みも。

自分の多用する描き方(筆圧ぼかし)とは相性が合わなく、自分にはちょっとハードルの高い筆だと思いましたが、
見ている限り評判はいいので、ナイロン、リセーブル使い慣れている方は是非。
細密描写がとても楽でした!

(2021/03/08追記)
ラフィーネLRに関しては、公式のTwitterでかなり詳しい解説が載っています。
これ一本で書くというよりは、細部の書き込みに特化した専門家のような筆とのことです。

名村大成堂 八桂 特特大(玉毛(猫))

自分のメイン筆。
特特大でも小さな筆なので、細密描写はお手の物。撫でるように使ってもコントロールが効きます。

ATCやはがきサイズには大活躍ですが、反対に広い面積は苦手なので、ちまちまとした塗り方になります。
毛先も短めで、鉛筆持ちの自分には超使いやすいです。

感想

いや~、筆は主観でしか選べないなぁと思っていたのですが、
主観でも「どうしてそう思ったのか」を突き詰めていけばある程度納得のいくものになるかと思って書いてよかったです。
頭を使ったので疲れましたw

また筆が増えたらここに追記していこうと思います!

関連リンク

名村大成堂さんのモーメント超絶おススメです!
本当に詳しいメーカーさんの筆の知識が、有り余るパッションと共に放たれています!

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うちの筆紹介がピンとこなかった方にお勧めの、枯葉庭園さんの筆記事たち。
私よりは硬めの筆がお好きに見えましたので、ナイロンやコリンスキーのレビューを探している方は是非!

筆 | 枯葉庭園-水彩読本
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