- ダニエルスミス 238色ドットカード買いました!
- ダニエルスミスの特色とは?個性豊かな顔料が、まさにロマン!
- 各色の一覧ページはこちら
- 画像だけ見たい方用、全色一覧
- 245色塗ってみた中での、おススメ色を厳選紹介するよ!
- 大人気分離色のおススメ
- 夢とロマンの鉱物色のおススメ
- Rhodonite Genuine(ロードライトジェニュイン)
- Amethyst Genuine(アメシストジェニュイン)
- Sugilite Genuine(スギライトジェニュイン)
- Kyanite Genuine(カイヤナイトジェニュイン)
- Lapis Lazuli Genuine(ラピスラズリジェニュイン)
- Sleeping Beauty Turquoise Genuine(スリーピングビューティ―ターコイズジェニュイン)
- Diopside Genuine(ダイオプサイドジェニュイン)
- Green Apatite Genuine(グリーンアパタイトジェニュイン)
- Red Fuchsite Genuine
- Hematite Violet Genuine(ヘマタイトバイオレットジェニュイン)
- Kingman Green Turquoise Genuine(キングマングリーンターコイズジェニュイン)(2022/6/26追記)
- その他おススメ
- 取り扱い注意の色
- 終わりに
ダニエルスミス 238色ドットカード買いました!
実は、このサイトを作る前から計画していた、ダニエルスミス238色の解説。
構想3か月、実践2か月w
かかり過ぎだと思いつつ、やっと公開することが出来て嬉しいいいいい!!!
本当にこの記事の公開は念願でした!
そして、2022年6月、自分のDBに7色追加し、245色になりました!!
これを買いました。250色ぐらいあるうちの238色を試すことが出来ます。
全4枚に所狭しと並ぶ絵の具。
どうやって塗って公開しようかと考えに考え……。
・ドットシートの塗り方のテンプレを考え
・Wordpressで絵具データ専用のテンプレを作って
・絵の具を選びやすくなるよう、絵の具検索用のシステムを導入してゴリゴリ設定をし
・238色塗って
・Photoshopで色調補正をして
・エクセルでCSVを作ってデータをアップロード
みたいな工程を経て、約2か月かかりました。。w
ダニエルスミスの特色とは?個性豊かな顔料が、まさにロマン!
ダニエルスミスってどんなメーカー?
ダニエルスミス(Daniel Smith )はアメリカの絵の具メーカーで、水彩や水彩スティック、油絵具などを出しています。
キナクリドン顔料を絵の具にした最初のメーカーと言われています。(オフィシャルサイトより)
だからキナクリドン系の色味が膨大にあるんですね!
オフィシャルサイトはこちら↓
日本では、anaconda東京さんが正規販売店として輸入、販売を行っています。
特徴について
特色は何と言っても豊富な絵具の顔料!!
普通の色はもちろん、絶妙な分離具合に、本物の鉱石から出来た鉱物色まで、
一言でいうとオタク心をくすぐる、激ロマンチックなラインナップ。
このメーカーにしかない顔料も多く、欲しかったら買うか自作しかないという状況ですw
価格、取扱店について
その代わり?値段は高め。
5mlで安くて1,000円/1本。
15mlしかない色もあり(ラピスラズリなど)、2,000~3,000円/1本ぐらい。
と、なかなか気軽に集められる価格ではないかもしれないです。
入手経路もネット通販のみに限られていて、
Amazonと楽天、Yahooショッピングの3店のみです。
リアル店舗では今のところ売っていません(2020/07/25現在)
(2021/07/05追記)遂に店頭で買えるように!
6/30にちより株式会社Westecが日本の総発売元に。
他には色鉛筆のカリスマカラーにもかかわっているようですね。
そして!念願の店頭販売開始!世界堂でも販売開始されました!
2021/07/05現在セット売りのみ。追って単品は発売されるとか?
2022/06/26 無事単品も発売されています!
セットについて
セット売りも一応しているのですが、なかなか通常色でほいッと買える金額ではないのに加え、あまりスタンダードな色構成のセットが出ていませんw
↓これが一番スタンダードっぽく見えますが、かなり癖のある色チョイスだと思います。
他はもっと偏ったセレクトでしたwちなみにお値段は7000円ちょいです。
周りを見ていても、下記の2パターンで集める人が多いですね~。
・SNSで評判になっている色を買う
・ドットカードを手に入れて、そこからお気に入りの色を買い求める
魅力が多い分?なかなか手に入れるまでにハードルが高いので、こりゃドットカード解説必要だろうと!!
勝手な使命感からwまとめを作成しました。
ということで、出来ましたよ!
めっちゃ時間かかりましたが塗りました!超がんばりました!!
各色の一覧ページはこちら
紙はウォーターフォード細目(落ち着いた発色)、スキャナはCCDタイプです。
各ページに埋め込んだ動画は、オフィシャルYoutubeまたはKen Bromley(イギリスの画材店)のYoutubeです。
ドットシートの塗りの内訳について
各色の塗りの内訳はこんな感じです。
左 :グラデーション(色の伸びや染み付きやすさが分かる)
真ん中:にじみ(ブワッと広がる色と、全然広がらない色がある)
右の花:重ね塗り(重ねたときの色の沈み方、荒れるか滑らかに塗れるかなど)
黄色
オレンジ
赤
ピンク
紫
青
水色
青緑
緑
黄緑
黄土色
茶色
赤茶色
白
グレー&黒
金・銀・銅(金属色)
画像だけ見たい方用、全色一覧
(2022/6/26追加分)
245色塗ってみた中での、おススメ色を厳選紹介するよ!
ここからはおススメ色についてねちっこくw解説します。
目次見て、「何が厳選だ!おススメ色多すぎだろ!」と思った方……正解です。
自分でも多すぎだと思いました。。w
絵の具の詳細ページにも書いてあるので、気に入った色は詳細ページを見に行っていただければと!
恐らくダニエルスミスに飛びつく方は、基本的な色を別のメーカーで揃えている方が大半だと思います。
混色で大活躍するベーシックな色を紹介するよりは、このメーカーでしか手に入らない色を推していく視点で選びました。
大人気分離色のおススメ
ダニエルスミスと言えば分離色ブームの先駆けのメーカー!
ほかのメーカーでも分離色は出ていますが、ダニエルスミスの分離色は耽美さが頭一つ抜けているような気がします。
ただ分離すればいいんじゃなくて、めっちゃ美しく分離した色を届けたい。
そんなメーカーの思いを感じます。
↓分離色一覧はこちら
Moonglow(ムーングロウ)
まさに(日本での)看板色と言っても過言ではない色、ムーングロウ。
黒いパーツはをこれを起点にして塗ると、絵の情報量が増えるような気がして、何かと重宝しています。
混色せずにそのまま使って美しい分離を楽しむ方が多いと思いますが、
ホネ山は黒として使っているので、オレンジを混色したりして、絶妙なバランスを台無しにしますww
Shadow Violet(シャドーバイオレット)
バイオレットといいつつもほとんどグレー。
カテゴリをグレーにするかどうかで悩んだのですが、紫で検索する人が多いかなと思い紫にしました。
この色もマジ耽美。ムーングロウの方が個人的に使う機会は多いですが、黒髪キャラの髪の毛を塗るときの地塗りに使ったら深みが出そう。
Cobalt Blue Violet(コバルトブルーバイオレット)
この色はドットシートで初めて出会った色なのですが、紫の分離具合がマジで美しいです。
ウルトラマリンとマゼンタの分離色は他のメーカーでも見かけますが(テリーハリソンのブルーベルとか)、比重の重い青が敢えてコバルトブルーなのが、他にないさわやか味と軽さを感じます。
あまり話題になっていないけど個人的に惚れた1色。
Rose of Ultramarine(ローズオブウルトラマリン)
派手!派手な分離色!!
紫って自分で作ることも多い色だと思いますが、あらかじめグッドな組み合わせを混色してもらっているようで、時短にもなる色だと思います。
やっぱり女性らしいモチーフに使いたくなる色ですが、個人的には肌の影にも使えると思います。
Ultramarine Turquoise(ウルトラマリンターコイズ)
これも初めて出会った色なのですが、分離の色相が絶妙過ぎてゾクゾクします。
青緑として理想の深みがあって、暗くなるにつれて青みがじわじわと沈んでいくのがたまらないです。
青緑が必要なパーツではどこでも使えそうですが、バラの葉っぱとかに使いたい。
ローズオブウルトラマリンとセットで使いたい色。
Cascade Green(カスケードグリーン)
グリーンって彩度の高い色が多くて、植物に使うには混色して彩度を落とす必要があるあるですが、カスケードグリーンは実用的だと思います。そのまま使えます。
葉っぱの影にこの色を使えば分離するし、絵の情報量を増やすことが出来ます。
夢とロマンの鉱物色のおススメ
本物の鉱石が原料になった鉱物色!
私はこれを目当てでCGから絵具沼に出戻りました。マジです。
なので高くてもこれらの色から買いました。大満足です。
鉱物色は6色セットがあるので、私はここから入りました。
↓鉱物色一覧はこちら。
Rhodonite Genuine(ロードライトジェニュイン)
天然のロードライトから出来た絵の具。ドピンクで超かわいいです!
鉱石からこんなに鮮やかな色が出てくるんですね!
勿体ないような気がするけど、混色しても全然使えます!
私もピンクの主力として使いまくっていました!
Amethyst Genuine(アメシストジェニュイン)
菫色の水晶、アメシストから出来た絵の具。
深い紫の中でキラキラする、宝石のイメージ通りのマジでミステリアスなカラーです。
そのまま塗るのはもちろん、混色して暗い部分だけに色を落としてキラキラさせるのもいい感じです。
Sugilite Genuine(スギライトジェニュイン)
スギライトから出来た絵の具。
癒しのパワーストーンとして使われているみたいですが、本当に癒される色です。
銀色の鈍い光が表現でき、しかもキラキラします。
個人的に鉱物色の中でイチオシ!!!!
この上品さはこの色でしか手に入らないので、是非手元に加えてほしい色です。
Kyanite Genuine(カイヤナイトジェニュイン)
スギライトとセットで滲ませて並べたい、落ち着いた癒し系キラキラ色。
カイヤナイトは精神の安定を促してくれる石のようです。
こっちもクールなグレーの代わりとして使えます!
グレーですがそこそこ透明感もありますよ~。
Lapis Lazuli Genuine(ラピスラズリジェニュイン)
出ました!鉱物色の中でもとりわけ高いラピスラズリの絵の具!
1本3000円ぐらいします。
ここから更に青の色素を抽出すると天然ウルトラマリンになりますが、これはラピスラズリ全体を対象にした色です。
見た目通りちょっと薄めなので、狭い面積にピンポイントで使うのがよさげです。
ラピスラズリに関しましてはこちらの記事にもまとめております~!!
Sleeping Beauty Turquoise Genuine(スリーピングビューティ―ターコイズジェニュイン)
名前に酔いしれろ。
名前が最高にロマンチックな、まさに本物の「ターコイズカラー」。
1本あたり3000円ちょいで、ラピスラズリと並んでダニエルスミスで最も高い絵の具の一つです。
色もロマン溢れるスモーキーな青緑で!
私は青緑の主力として使っていました。
後述のダイオプサイトやゼッキのラピスラズリと混色して緑~青のグラデーション作りによく駆り出されていた色です。
Diopside Genuine(ダイオプサイドジェニュイン)
なかなか鮮やかだけど鮮やかすぎない使い勝手のいい緑。
勿体ないと思いつつもスリーピングビューティ―ターコイズやイエローオーカーと混色して、緑の主力として使いまくりました。
実際塗ってみると、ほのかに分離する灰色の粒はあまり気にならない感じです。
Green Apatite Genuine(グリーンアパタイトジェニュイン)
黄緑にこげ茶が派手に分離する色。
心の中で「宇治金時」って呼んでいますw
持っていないのですが、地面や草など背景に使いたいので、これから買いたい色です。
Red Fuchsite Genuine
彩度の低い赤でキラキラ~。これもまた優しい赤茶で癒しの色です。
普通のフッカサイト(優しい水色)とセットで、夢カワ配色やロココ調オマージュの絵で使いたいですね!
Hematite Violet Genuine(ヘマタイトバイオレットジェニュイン)
粒子の荒い黒と鮮やかな赤が激しく分離する色。
これも持っていないけど欲しくなった色で!
ロマン枠としてそのまま塗ってもいいですが、茶色と混色して地面のランダム具合の描くのに役立ちそうです。
Kingman Green Turquoise Genuine(キングマングリーンターコイズジェニュイン)(2022/6/26追記)
ほのぼのとした、透明感のある緑?青緑。
とても美しくて塗られたのを見るだけで癒されます。
その他おススメ
普通?の色にも絶妙な色が多くて、特に個人的に打ち抜かれた色をご紹介。
Aussie Red Gold(オージーレッドゴールド)
オーストリアの夕焼け時の崖の色というイメージだそうで!
ちょっとだけ彩度の低いオレンジ(紫の顔料が隠し味程度に入っています)
巷のオレンジは明るすぎるよ~と思っている方に丁度いい色だと思います。
透明さもすんばらしいです。
でもプラスチックパレットにはちょっと色が付きますw
Anthraquinoid Red(アントラキノイドレッド)
ちょっと彩度の低い、でも何とも言えない可愛い赤!
この微妙な彩度は混色で安定して作るのが難しいので買っちゃいました。
彩度低めの絵の差し色に、さりげなく使いたい色です。
Ultramarine Red(ウルトラマリンレッド)
ウルトラマリンなのに明るい紫!そしてとても優しい色です。
藤色やライラック系統の色ですが、白が混じっていないので透明感があるところが素晴らしくて!
白い服の影として使ってもかわいい色ですね!
Graphite Gray(グラファイトグレー)
顔料が黒鉛オンリーの男気あるグレー。
つまり、鉛筆主線との相性がバッチリなグレーです!
鉛筆漫画のグレースケール塗りやスケッチの濃淡付けなどで、(地味な色だけど)欲しい方結構いらっしゃるんじゃないか?と思いました。
濃く塗るとムラが一切なくなる「超」不透明色なのも、逆に使い勝手がいいんじゃないかと思います。
取り扱い注意の色
ダニエルスミスの2019年セーフシートで
CLマーク(取り扱いをしっかり注意して安全に使おうねマーク)で入っていたのは
チャイニーズホワイト、リッチグリーンゴールド、ネイプルズイエローの3色です。
亜鉛華と銅錯塩が引っ掛かっているのかな?
じゃあ他のメーカーのチャイニーズホワイトは特に毒性注意と書いていないけど?とか
コバルト系の色はどうなんだ?とか、いろいろ疑問は尽きないですw
コバルト系の色は2015年のセーフシートではCLマークがついていましたが、2019年はCLマークもAPマーク(安全な色)も付いていない、微妙な存在の色でした。
これらの色は、Prop 65(カリフォルニア州の安全飲料水および有害物質施行法)にはYesで記載されていました。
調べた限り、人体への有害性云々というよりも、指定の化学物質が少量でも含まれていると表記が必要な、なかなか厳しい基準のようです。
下記の色が当てはまります!詳細ページには記載済みです。
Aureolin |
Buff Titanium |
Cerulean Blue Chromium |
Chromium Green Oxide |
Cobalt Blue |
Cobalt Green |
Cobalt Green Pale |
Cobalt Teal Blue |
Cobalt Turquoise |
Cobalt Violet |
Cobalt Violet Deep |
Nickel Azo Yellow |
Nickel Titanate Yellow |
Cobalt Blue Violet |
Titanium White |
Verditer Blue |
Gray Titanium(ドットカードにはない色です) |
Joseph Z’s Cool Grey(ドットカードにはない色です) |
気になる方は避けたほうがいいかもしれません。
終わりに
いや~、ドットシート全色解説、とにかくHPやMPを削りまくって作った内容でしたw
「ダニエルスミス欲しい人が、どの色を買ったらいいかで役にたつページが作りたい」一心でハッスルし続けました。
特にシステムを作るのが大変でしたね~。
でもこれでワードプレスの理解度が増したので、簡単なカスタマイズなら出来る自信はつきました!
色調補正も上達したので、大変だったけど妥協しなかったことで自分のレベルがアップした気がしました。
心血注いだので、何か役に立つといいな~と思います。
紙や塗り方によって色も若干変わりますので、興味があったら是非試してみてくださいね~!