今回は大きなニュースです!
なんと、あのターナー透明水彩から、ホネ山限定モデルが発売されます!
色は12色。全色の中からドットカードや現物とにらめっこ&混色して選びました。
「こんなセットあったらいいなぁ」の要望を詰め込めて大満足です!
概要(再販分 10/6更新)
商品名:ターナー透明水彩絵具15ml12色セット ホネ山限定エディション
価格 :本体価格4,460円
発売日:10月11日(金)12:00
販売店:世界堂オンラインショップ 限定発売(お1人様1個まで)
通販はこちら!
今回も世界堂TOPページに掲載いただきました!
ありがとうございます!!!
これは再販前ですが
世界堂オンラインショップのTOPページに掲載いただいています。
特設ページも中身濃厚です!是非見てください
ターナーオフィシャルの告知はこちら
再販前の告知はこちら
ここが特徴!
パステルカラー~暗色まで作れる!
市販の12色セットは白と黒が入ることが多く、混色で幅広い色が作れますがちょっと混色のハードルが高いと感じていました。「その代わり暗色入れて欲しいなぁ」と。
ということで自分の願いを叶えました!
インダンスレンブルー(濃い青)とローアンバー(緑寄りこげ茶)、キナクリドンパープル(暗め紫)が入ることで、黒1色の場合よりも暗色を混色しやすくしています。
暗色を全部混ぜることで黒が出来ます。
パステルカラーはジョンブリアン(レッドシェード)とシトラス イエローとクローブの3色を入れました。
単色で使ってもいいですが、他の色と混色してちょっと落ち着いたパステルカラーを作るのにもおススメです!
キャラ塗り特化
肌に使いやすい色2色をピックアップ!
ジョンブリアン(レッドシェード)とクローブでキャラによって使い分けてください!
また、褐色肌や黒い肌にも対応できるよう、シナバーとローアンバーが入っています。
推しの肌が濃い目の場合もノープロブレムです!
混色は、原色が出来るというよりは落ち着いた色合いになるように調整しています。
萌え系CG塗りの彩度に近くなる、優しい色使いです。
緑が入っていない
入れたい色が多く、緑が入りませんでした。
普段ホネ山はあまり緑の絵具を使わず、黄色(または黄土色)と青を混色して作ることが多いので、緑は抜きました。
緑色のキャラを描きたい方は混色を作り貯めておくのがおススメです。
粒状化色少な目
今回粒状化するのはローアンバー1色のみです。
ブルーはフタロブルー(レッドシェード)とマンガニーズ ブルー ヒュー、インダンスレンブルーの3色なので、混色しても分離せず、比較的滑らかな青に仕上がります。
セット組みであまりチョイスされないカラー
今までターナーのセット買っているんだよなぁ~。という方のために、ちょっとチョイスをずらしています。
(全部買っている方には結構被っています。。。)
キナクリドン チャイナローズ、ジョンブリアン(レッドシェード)、フタロブルー(レッドシェード)、インダンスレン ブルー、キナクリドン パープル、ローアンバーが今までセット組に入ったことのない色です。
まとめて使ってみたい方は是非!
早速12色を紹介します!
キナクリドン チャイナローズ
ピンク寄りの赤で1色チョイス。
キナクリドンマゼンタと迷いましたが、赤らしい赤が1色欲しいと思い、この色にしました。
チャイナローズは可愛い色ですし、ジョン ブリアン(レッドシェード)と混ぜると更に可愛いピンク色出来ますし!!
どのセットにも入っていないけれどおススメ色なんですよね!ということで入れました
パーマネント スカーレット
12色セットにも入っている定番の朱色。
キナクリドン チャイナローズが青寄りの赤なので、バランスを取るために黄色寄りの赤が必要だったということで入りました。
特にジョンブリアンRSに混ぜて肌色の赤味を調整するのがおススメ。
ジョンブリアン(レッドシェード)
キャラを描くためにあると便利なジョンブリアン。
イエローシェードとレッドシェードがありますが、レッドシェードの方が(自分の絵柄と照らし合わせると)汎用性が高いかと思い、こちらをチョイス。
肌を塗るのにそのまま使ってもいい色ですが、各原色と混ぜてちょっとくもったパステルカラーにするのもおススメ。
後に紹介するクローブと使い分けてみてください。
シトラス イエロー
ホネ山の場合、黄色はそのまま原色を使うよりも、少し白の混ざった色の方がよく減っているので、
白が入ったシトラス イエローを選びました。
12色セット縛りをする場合、次で紹介するマンガニーズ ブルー ヒューと混ぜて緑を作り貯めしておくのがほぼマストになるかと!
マンガニーズ ブルー ヒュー
空の色代表。
フタロブルー(グリーンシェード)と迷いましたが、自分の場合同じPB15でもちょっと薄め&明るめのマンガニーズブルーヒューを使うことが多かったのでこちらにしました。
シトラスイエローと混ぜて緑を作るのは勿論、キナクリドンチャイナローズと混ぜてくすんだ薄紫を作るのもおススメです。
これもジャパネスクカラーと被っていますが入れました!
フタロブルー(レッドシェード)
粒状化しない青で赤みを帯びた色はこの1色なので、迷わず選びました!
キナクリドンパープルと混色して青紫を作ったり、インダンスレンブルーと混色して深い青を作ったり。
これは意外ですがセットには入っていなかったはずです!
インダンスレン ブルー
この色が今回のセットの肝になるかもしれません。
黒の代わりに入れた青。ターナーのインダンスレンブルーは他メーカーと比べてもかなり黒めです。
青みがかった暗色は使う頻度が多いので、嬉しいチョイス!(多分)
他の暗色と混色したり、シナバーと混色して濃いグレーを作ったりなど活躍するでしょう。
これが入っていることで個人的な満足度が上がりました!
キナクリドンパープル
ジオキサジンバイオレットやキナクリドンバイオレットと迷いましたが、ちょっと彩度の低いこの紫をセレクト。
実際紫を使うときは彩度を落とすことが多いのに加え、使ってみたかったという理由で選びました。
インダンスレンブルーやローアンバーとの混色がおススメです! 余談ですが公式のドットカードの顔料表記がチューブと違っていました。多分pv19.pv23のチューブの方が正しそう。
クローブ
私の推し色です!
主にちょっと暗めの肌を塗るときに赤紫と混ぜて使っています。
屈強な男の肌にそのまま使っても良し、他の色と混ぜてアンティーク調のくすみパステルとして使っても良しで、万能です。
イエロー オーカー
トランスペアレント イエロー オキサイドと迷いましたが、より不透明感が強く、粒状化しにくいイエローオーカーにしました。
金髪や金属に欠かせない色です。シナバーと混ぜることが多いです。
無いと作れない色の多い必須色。黄色の代わりとして使うと一味違う混色になります。
シナバー
推し色その2!
パステルカラーの赤茶色ですが、よく赤と混ぜて混色して使っています。
赤茶色枠なのですが、自分は抑えめの赤として使うことが多いです。
イエローオーカーとの混色がおすすめです。
ローアンバー
暗い黄色寄りの茶色代表。
よく使うのが緑を混ぜたこげ茶なのですが、基本色にあまり入っていないので、今回入れてみました。
シナバーと混ぜれば普通の茶色になります。
青や紫を暗くするときにとても使える色です。
クローブと混色して柔らかな茶色を作るのもおすすめです。
使いやすくするためのおすすめ混色
され、この12色をもっと使いやすくカスタマイズしていきます。
私が買ったパレットはナムラパレットの24色。
そうです。12色を混色で埋めます。
混色の仕方は、パレットの部屋に複数色絞り出して、つまようじのようなものでよく混ぜるだけです。
ということで24色に増やしました。
緑が3色増えたのと茶色やグレーが増えて……。
かなり使いやすくなりました!!
キナクリドン チャイナローズ、ジョンブリアン(レッドシェード)の混色
可愛いピンクになります。パレットに入っているとテンション上がるので入れました。
パーマネント スカーレットとシトラス イエローの混色
使いやすいオレンジが出来上がりました
シトラスイエロー、マンガニーズ ブルー ヒューの混色(イエローかなり多め)
綺麗な黄緑が出来上がります。
シトラスイエロー、マンガニーズ ブルー ヒューの混色(ブルーかなり多め)
ビリジャンのような青緑が出来上がります。
イエローオーカー、フタロブルー(レッドシェード)、クローブの混色
オリーブグリーンを目指しました。
フタロブルー(レッドシェード)、キナクリドン パープルの混色
ちょっと渋めの青紫が出来上がります。
インダンスレン ブルー、キナクリドン パープルの混色。
グッと渋い青紫が出来ました。影にたくさん使います。
キナクリドン チャイナローズ、ジョンブリアン(レッドシェード)、キナクリドン パープルの混色。
肌の影や逆光気味の時にこの色を頻繁に使います。
イエローオーカー、シナバー、ジョンブリアン(レッドシェード)の混色。
青寄りの絵の場合、金髪や金パーツにこの色を使うことが多いです。
クローブ、ローアンバー、シナバーの混色。
背景を描くときにこのくらいの茶色をよく使います。
キナクリドン チャイナローズ、マンガニーズ ブルー ヒュー、ジョンブリアン(レッドシェード)の混色。
白いパーツの影に大活躍する色です。
インダンスレン ブルー、キナクリドン パープル、ローアンバーの混色
お好みの黒に調節して、黒として使います。
24色全部出すとこんな感じ。かなり使いやすそうに見えますね!
ありそうな質問に先に答えていくよ!
Q:透明水彩に大事な透明感無いんですけど……。
A:ホネ山の趣味で、不透明感強めのクリーミーなセットになっています!
透明感追及タイプの方は、通常のターナーセットがおススメです。
Q:重ねていくと濁っていきませんか?
A:思いっきり濁色・中間色を楽しむ設計のセットです。
「濁った色、使ってもいいのか~」と思える(かもしれない?)内容になっています。
「濁ってどうにもならないなぁ」と思ったときは、絵にコントラストが足りないかもしれません。
主線を暗めの色ではっきり描き起こしてみると、世界が変わります!
詳しくはこちらの記事で濁色の魅力を!
Q:なんでクローブとジョンブリアン(レッドシェード)どちらも入れたのですか?
A:クローブが好きでどうしても入れたかったからです!!肌にメインに使う色もクローブから混色したものを使っています。
とはいえ、「キャラクター向きのセット」という一面もあるので、使いやすいジョンブリアン(レッドシェード)も欲しい!と。なので12色設計ですが両方入れました。
Q:他に買い足すならどの色がおススメですか?
このセットは紫の彩度が低いのが弱点ではあるので、キナクリドン マゼンタ もしくはジオキサジンパープルを足すのがおススメです。
描きたいキャラクターに緑がふんだんに使われている場合は、フタログリーンを買うのもおススメです。
作例制作のお話
ここからは作例制作についてのお話をしていきます!
ラフ
描くキャラクターは決まっていたので、別のアプローチで2案用意しました。
A案
B案
A案とB案どちらが目を惹くか考えます。
A案の方がパッケージにした時に派手になると思ったので、今回はA案でいくことになりました。
(B案も描いたので、スクロールして下へ!)
下書き・ペン入れ
下描きを描いていきます。実際の箱の形を意識しながら作っていきます。
おかしいところをスキャンしてはデジタルで直しつつ、アナログの線で仕上げていきます。
(自分の下書き工程はデジタルとアナログを行ったり来たりします)
下塗り
動画での解説はこちら
(動画を入れる)
今回はW&Nプロフェッショナル水彩紙(細目)を使いました。
早く正確に塗るためにマスキングインク(シュミンケの金色の物)を使いました。
背景は大きな連筆でバーっと塗っていき、人物は日本画筆で影になる部分を塗っていきます。
色についての解説は、絵具セットのリーフレットに入っています!
パーツ分け・光の効果を入れる
雲と人物をそれぞれのパーツの色で塗っていきます。
明るいところには黄色やピンクを重ね塗りしていきます。
線画を描き起こす
後から線画を描き起こします。
今回は人物は濃い目の色が入ったミリペンで。
背景はつけペンで透明水彩をインクにして線を描き起こしました。
頻繁に色を付け直す必要がありますが、案外描けます。でも重ね塗りすると溶けます。
絵具をインクにするときは、アクリルがおススメですね。
さらに塗りまくり(パーツ固有色と光の効果を重ね塗り)
で、さらに重ねます。ちょっとこの時のキャプチャが無くてすみません。
右の男の子のマントとか濃くなっています。
できたのがこちら。これで完成!かと思いきや……。
ホワイト
しかし、「雲に雑さがあるなぁ」と悩み始め、ホワイトを入れてみたところ、「これだ!」と。
雲に軽さが出て成功。ということで全体にホワイトを入れていきました。
今度こそ出来上がり!
スキャンについて
今回はほぼB4サイズで大きい!自宅のA4スキャナでは入らない!
ということで、スキャンサービスを使ってみることにしました。
お茶の水 レモン画翠 地下1階で大きなサイズのスキャンが出来ます。
(明るく出るので)トーンカーブでトーンの分布さえ直せば、ほぼ原画通りの発色!
「赤が強く出る」など、細かな色調補正の必要が無いのに感動しました!!
ということで、おススメです。
もう1枚描いたよ!
ということで、B案も描きました!
こちらは配信しながら描いたので、配信リンクも一緒に。長いです。
下塗り
線画描き起こし
塗りこみ
仕上げ~ホワイト
再販分のイラストはこちら!(10/6更新)
終わりに
3月中盤からガっと作業を始めまして、何とか形にすることが出来ました。
最初に箱やリーフレットの試作品の写真を見たときは、感動ひとしおでした!
そして特設ページも凄い内容でビックリビックリでした。
本当にこのような機会を授けて下さって、一緒に諸々を決めてくださったターナー色彩の方々、世界堂の方々、そしてこれを読んでくださっている方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
一生に1度あるかどうかの内容なので、やり切った感はあります。
最後は喜びの叫びで締めます。
ホネ山モデルの絵具が出て嬉しいいいいいいいい!!!!
詳細・ご購入はこちら