【中国伝統のエッセンス】ポールルーベンス GUCAI(古彩)&筆4本セットレビュー(PR記事)

ポールルーベンス
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こんにちは。ホネ山です!

今回はゴリゴリの中国伝統色+中国筆ということで中華特集やっていきます!

GUCAI&筆4本セットをご提供いただきました!

実は私も気になっていた中国の筆。
どんな感じなんだろう?と思いながらも手を出していなかったのですが、
今回試させていただけることになりました!

いただいてからもやっぱり気になったのは筆!
1本混じっているこの↓赤く染められた毛の筆がどういう描き心地なのかとても気になっていました。
連筆も初なので、もふもふ感を存分に味わいたいなぁと。

(絵の具)GUCAIってどんな絵の具?

まずは絵の具から紹介です

絵具のパッケージとは思えないような渋めのイメージ画像。とてもかっこいいです。
ポールルーベンスはいつもデザイン凝っていますよね~。

そして外箱を外した段階。
こちらもすごくかっこいいです。テンション上がります。

そして中は、パンフレットと24本の絵具が整然と並べられています。
ものによってはメディウムが先に出ちゃう色もあったり……。
そこは他の会社の絵具と大差ないかな~とは思います。

(絵の具・筆)価格、販売場所は?

どちらもAmazonで購入できます!

GUCAI(古彩)のほうが4,600円ぐらい(1本あたり200円弱)です!
今購入可能な絵の具の中ではなかなかお安い方だと思います。

水彩筆のほうは4,300円ぐらいです。(1本あたり1,100円ぐらい)
個人的には後述する使い心地のことを考えると破格だと思います。

絵具の安全性・耐光性は?

顔料は非公開。
色名だけ見るとリアルガーやバーミリオンなど毒性の高そうな名前の色もちらほら。
しかしポールルーベンスの方に確認していただいたところ、リアルガーなどには本物のヒ素化合物など毒性の高い顔料は使われていないと聞いています。
安心して使えますね!よかった~。

耐光性は全ての色が★5表記でした。
メーカーによって基準にばらつきはあると思いますが、少なくともカラーインクのようにあっという間に色抜けしてしまうようなことにはならないと予想しています。

絵具の色紹介します!

全色はこちら

ということで早速古彩を塗ってみましたが、……思った以上に中国です!!
それも今のパステルカラー中心のポップな萌え絵の中国ではなく、半世紀前ぐらいの「重みのある中国」って感じの色です。

最初は「中国伝統色という名の基本色セットかな~」と思っていたのですが
予想をはるかに超えて中国っぽい色に調色されているのにびっくりしました!

スーパービジョンの古彩との比較

こちら後日追記予定です!

(絵の具)ピックアップ&中国色逸話

百度百科で綺麗に内容が出てきたもののみ紹介。
色名そのまま調べてもなかなか出てこなかったり、検索はなかなか難航しました。

头青や头绿など調べても「中国の絵画を描くための特殊材料です」だけじゃ足りないんだよおおおお!!!と思いましたw

中国の原色

大红

いわゆる「真っ赤」!
R255、G0、B0の色を指すとのことです
確かにこの絵の具の色も、黄色にも紫にもよらずな真っ赤です。
参考:百度百科(大きな赤)

毒性を持った黄色・赤たち

「ひいいいっ」って感じの記述ばかりになりましたが、
ポールルーベンスのGUCAI(古彩)には本物は入っていなく、あくまで色調を似せたイメージ色なので、「色に思いを馳せる」的な雑学だと思ってお使いください!

藤黄

いわゆるガンボージ(ガルシニア)のことで、東南アジアに生えている高木から採れる黄色い樹脂で、樹脂には毒性があります。
漢方薬にもなっていて、腫れを減らし、毒と戦い、腐敗と痛みを払いのけ、止血し、そして昆虫を殺す機能を持っているみたいです。毒にも薬にもとはまさにこのことかも。
参考:百度百科(ガルシニアカンボジア)

雄黄

毒性の高い三硫化ヒ素を主成分とする黄色い鉱物……をイメージした色です。
雄黄は中国の伝統的な絵画ではまだ使われているようです。
たまに日本でも売っていますが、さすがに本物を使う気はないですね。。。
古代中国では、雄黄も伝統的な漢方薬だったらしく、殺虫剤、解毒、腫れに使用できると書かれていましたが。。。今は使われていないみたいです。
参考:百度百科(雄黄)

硃砂

おなじみシナバー。天然で産出される硫化水銀(HgS)鉱物です。
古代中国では錬金術の材料として使われたみたいです。
新石器時代から今にまで受け継がれる、伝統ある顔料ですが、硫化水銀が入っているので毒性アリです。
この絵の具は綺麗な色ですがちょっと粒状化しました。
参考:百度百科(辰砂)

あまり馴染みがないかもしれない中国の青

三青


成分は(Cu3(CO3)2(OH)2)で、中国絵画の塗装に使用される特殊顔料とのことです。
元素記号見る限り、銅の化合物っぽいですね。
参考:百度百科(ヘッドグリーン)

(筆)中国の筆ってどんな感じよ?

個人的な感想としては、日本画の筆のような感覚で使うことが出来て、お安くて助かるって感じです!
4枚塗り比べの写真でも、個性がはっきり見て取れます。
特に2番目と3番目の筆は、太い部分だけではなく細かい部分も塗れるのがポイントのようですね!

こちらはリス毛・獣毛のふんわり筆×古彩(絵の具)で塗ったもの。
穂先が細かいので髪の毛のような入り抜きをきかせたいパーツも難なく塗れています。
ただ、元が太いので、細い線を描くときは多少の集中力は必要かなって感じです。

そして赤い方のウサギ毛&イタチ毛のほうは、いつもの絵具で試してみました。
これ、超好きです!
余計な集中力を使わなくていいというか、手と道具が一体化するフィット感というか。
マジで運命感じました。もう1本欲しいです。。。!
細かいところをスイスイと塗れて、最高です!(語彙力無し)

ちょっとTwiterの写真がぼけているので、スキャンし直しました。

線画は涼雨さん(@x0v3h )、紙はポールルーベンスキラキラ水彩紙です!
ありがとうございます!

キラキラ水彩紙のレビューーはこちら

ひもが付いているので吊るせる

あとデカいのが、筆のお尻にひもが付いている点!

このような筆掛けにひっかけて吊るして乾燥することが出来ます。
筆はつるして乾燥させたほうがいいといいますしね。日本の筆にもつけてほしいです。
筆掛け、見た目もかっこいいので、自分もちょっと欲しくなりますw

4本セット紹介

次は4本セットの詳細紹介です。
最初は4本で集合写真を撮った図です。お行儀よく並んでいます。

丸筆 p1(イタチ毛)

【筆号数】ラウンド(丸筆)P1号
【穂先サイズ】毛幅2×長さ13mm
【全長】200mm
【材質】穂先:イタチ毛

恐らく線描用の筆。
見た目通り、細かいところはしっかり塗れますが、広い面積を塗るのは厳しいです。
1回線画描き起こしで使ってみたいですね。

丸筆 XY09(兔毛・イタチ毛筆)

【筆号数】ラウンド(丸筆)XY09号
【穂先サイズ】毛幅4×長さ17mm
【全長】220mm
【材質】穂先:兔毛・イタチ毛

自分としては最高に塗りやすい運命の筆(名村りすと双璧で)です!!!!!
これはもう1本欲しいので購入計画立てています。
水含みがいいけれど毛が短いので、筆を短く持つことが多い鉛筆持ちの自分としては
抜群にコントロールがきく
ということで本当に気に入っています。

入り抜きがシャープなので、アニメ塗りの方にお勧めします。

あと、毛元が赤く染色されているのも、厨二心をくすぐられます。
塗っていてニヤニヤできます。
赤さはいずれ剥がれてくると思いますが、そうなっても大事に使いたい筆です。

丸筆 RX12(リス毛・獣毛の混毛)

【筆号数】ラウンド(丸筆)RX12号
【穂先サイズ】毛幅7×長さ21mm
【全長】220mm
【材質】穂先:リス毛・獣毛の混毛

りすベースなのですが、細かいところもある程度塗れる不思議な筆。
広い面積~アニメ塗りまで一通りいけます。
逆にドライブラシなど、荒めの表現にはちょっと向かないかもしれません。

こちらも穂先が短めなので鉛筆持ち出来て、自分としては大変助かります。

平型M13(馬毛・羊毛・牛毛の混毛連筆)

【筆号数】平型M13号
【穂先サイズ】毛幅15×長さ40mm
【全長】220mm
【材質】穂先:馬毛・羊毛・牛毛の混毛

こちらはいわゆる連筆。ふわふわもこもこで癒しです。

作例では全体に色を広げる役として使ったのですが、普通の筆かな?
がっつり水含むので、絵の具は多めに用意していく方がいいと思います。

赤い筆、フタロブルーを塗ったらどうなるか気になりすぎて眠れない

中国では人気らしい赤い筆。

しかしこの赤はしばらく続いてくれるものなのか?
数々の筆を実際に青く染めてしまうフタロブルーと出会うと、紫になってしまうのか!?
気になって仕方ないので試してみることにしました。

こちらの一連のTweetをご覧ください。

よかった!ちゃんと赤色に戻った!
これで厨二心を胸に秘めながら作品を作ることが出来ます!

筆4本+GUCAI古彩で1枚書描いてみました!

最後は作例です!

絵の具はもちろん古彩縛り。
全部の色は使えていないですが、8割ぐらいの色は使いました。

そして、4本全部の筆を使って描いたのがこちらの絵になります!
(紙は先ほどと同じく、ポールルーベンスのキラキラ水彩紙です)

まず連筆で紙全体をベージュ色に塗る
→リス毛の筆で影指定。全体の色を塗る
→イタチ毛の赤い毛の筆で細部を整える
→線描用の筆で落ち影を塗っていく

モチーフは古彩のパッケージと似せて再構築した感じの絵です。
色調が渋い方面でまとまって、とても気に入っています。

このデザインをオリキャラに適応させていきました

古彩は重色混色していくとどちらかというと渋みを増していく気がしたので、
明るいモチーフより渋みを生かしたテーマの絵のほうがいいかもしれません。
(自分の混色が暗色方面中心だったのもあると思います)

終わりに

赤い毛の筆がもう1本欲しい。大事に使いつつも彩色のメインに使いたい!!
自腹でもう1セット筆を買うか悩み続けています。

ということで、中国筆もまた新しいのが出たら試してみようかな~と思います。
繰り返し話しますが、鉛筆持ちでアニメ塗り傾向のある方には特にお勧めです!!

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