こんにちは!ホネ山です。
今日はターナー様からのご依頼でジャパネスク2の特集記事を書かせていただきました!
ジャパネスクカラー2と24色セットが届きました!
ということで今回はジャパネスクカラー2です!
現物はこんな感じです!!早速撮影。
パッケージがやっぱり可愛らしい!!雑貨みたいでとてもいいです。
↓こちらは24色セット。スタンダードなパッケージデザインです。
24色セットと比べてみると、ジャパネスク2もバランスよくいい色が入っているような気がします。
そして24色セットにさりげなく入っているマヤブルーが気になります。
あと、ホワイトも言及すべきで!
こちらはジャパネスクの方が濃いホワイト(チタニウムホワイト)が入っています!
ジャパネスクカラー2とは?
まずセットの説明をしないとですね!
ジャパネスクカラー2は今年の2月に発売された、「和」シリーズの第2弾です!
昨年のジャパネスクセットは発売されて割とすぐに完売しました!
好評ということでの第2弾……で、いいのかなと!
第1弾に引き続き、15mlシリーズの中から、和の雰囲気に合う色を12色セレクトされています。
どこで買える?
上記の商品リンクは勿論、各画材店の店頭・通販で販売されていると聞いています!
ホネが通販対応しているお店を捜した限りだと、こんな感じです。
世界堂
楽天検索結果
あれ?通販対応の販売店だと意外と少ない……かもです!
(発売してからちょっと経った限定品なので売り切れているのかもしれないです。。。)
お探しの際には、お近くの店舗の方にお問い合わせするのが一番いいかもしれません。
メーカーの方からひと言
今回も一言いただけましたので紹介いたします。
ジャパネスク2は、
渋い色調もさることながら、
なるべく色名の由来にストーリーあるものをセレクトしました。
色や絵具に興味を持って頂くきっかけになれば幸いです。
早速届いた色の色見本を!
いきなりですが、まずは色見本を見ましょう!
ジャパネスクカラー2の記事ですが、せっかくなので24色の方も色見本作りました!
「24色→ジャパネスクカラー2」の順に色が並んでいます。
和名が描いてある方(2枚目中段~)がジャパネスクカラー2の方です。
24色の方はちょっと色が海外っぽさのあるラインナップで!
これだけあれば大抵の色は作れますが、オペラなど蛍光色がないので、気になる方は買い足しかなと思います。
ジャパネスク2の方は15mlからのセレクトですが、見事に和のテイストです!
そしてバランスよさそうに見えて、なかなか攻めた構成です。
でも混色で基本の色は作れそう。
茶色関係が海老茶色しかないので、そのあたりをどう補うかがミソだと思います。
ジャパネスクカラー2を全色紹介します!
ここからは毎日公式のツイートを引用RTして書いたものがありますので、
それをお楽しみください~。
ジャパネスク1との比較
過去に書いたジャパネスク1の記事です!
第1弾は更に中間色が多く、なかなか癖の強いセットでした。
第2弾の方が幅広いモチーフを描くのに対応しているかな?とは思います!
↓こちらが第1弾。これはこれで超かわいい。大好きです。
で、こちらが第2弾。
どちらも和ですが、今回の方が色が力強いんですよね。
その分薄い~濃いモチーフまでいろいろな題材に対応できるかなと!
通常の24色セットとの比較
通常の24色セットとも比較してみます。
私は色を混ぜまくって濁色で塗ることが多く、この画風ではあまり大きな変化は見られませんでした。
強いて言えば、ジャパネスク2の方が臙脂~紫系統の色が充実していて、髪の影が鮮やかになりました。
あと、背景は通常色の方がくすみブルーのマヤブルーを使っているので、彩度低めです。
ジャパネスク2の混色はさほどストレスなく様々な色を出せました!
私はくすみカラーで塗りがちですが、原色をそのまま使う作風の方ですと、結構仕上がりが違ってくるのではないかと思いました。
この色どうやってる作る?
次は、「セットによく入っているけれど、このセットにはない色」をどうやって作るか考えていきます!
透明度の高い緑
若草色+露草色でフタログリーン系の色が作れます(少し不透明になります)
黄土色
黄丹+黄蘗+紫苑で作りました!
茶色
黄丹+海老茶色の混色です!
こんな感じで、問題なく基本色は作れそうです。
縛り絵の際にご参考になればと!
作例を作成いたしました!
ターナーさんの作例。
「和」のコンセプトの絵の具ですが、自分の固定キャラに和キャラがいないので、キャラデザから行います。
まずはキャラデザ
絵具を見ると「色の制約なさそう。何でも塗れそうだ!」と思ったので、自由な色遣いで考えました。
勢いのいい男子を描きたく、「派手な成人式」と「袴×龍」イメージで。
首に龍の剥製を巻き付けています。
あとめでたさ強調でのぼりを沢山立てました!
構図を作っていきます
いい感じの配置になるよう、クリスタの3dデッサン人形や3dプリミティブを置いてみます。
竹刀(絵では日本刀になる予定)と手の位置も合っていないですが、なんとか空間だけは出来ました。 空間さえ出来ればOK!
ポーズは下書きで修正すればいいので、このまま下書きします。
とりあえずラフを描いてみました。
試しに色を付けてみてみたところ、なんか表情が暗いです。
絵としてはOKかもですが、絵具のPRをする役目を担っている作例なので、テーマ的にちょっと違うような気がしてきました。。。
めでたさが欲しいので、これはやり直しですね。
ということでラフと色彩計画をやり直し!
大きな構図は変えずコンセプトを「祝いの一杯」にして表情と背景を変えました。
おおお!これはやり直してよかった!!
ハッピーさが出てきたので見ていて明るくなります!
これをベースに線画を作ってまいります。
どんどん塗っていきます
その後無性にマスキングが使いたくなって、紙はアルティスティコに(表面強そう&グラデにこだわりたいため)。 下塗りが終わったところの図がこちら。
色分けしてハイライトカラーの黄緑をを散りばめたところです。
肌の影が相対的に濃いので、もうちょっと回りに影を落として調整してみます。
背景の旗にも模様が入り、大体塗りが終わりました。
ここから線画を書き起こして、メリハリをつけていきます。
青緑ベースなので、露草色の減るペースが半端なかったです!
ほとんどの色に混ぜたので、他の色の5倍ぐらいの速度で減っていきました。
そして主線を描き起こし、完成!
……と行きたいところですが、なんか足りないと思いまして。
ちょっと置いてから「まだ塗れるところがあるんじゃないか」と考えました。
1週間ぐらい寝かせた後、下記のようなことを考えました
・手前の袴に思い切って黒に近い影を落とした方が、中央の光っている部分が強調される。嘘光源上等!
・背景の旗の下にも影を落として、中央の光っているところに視線誘導しよう
・そもそも原画に比べてスキャン後の彩度が高い。原画に近づけるためにレタッチをやり直そう
ってわけで塗り足し&スキャンし直しさせていただきました!
最後まであきらめないの重要ですね!
ということでようやく完成!
「さわやかな夏、こうあってほしい夏」を表現できたのではないかと思います!
自分が塗ると大分スモーキーな出来になりますが、勿論原色を生かした作風にも出来ますので、そこはご心配なく!
終わりに
ジャパネスクカラー2は塗りの自由度が高く、それでいて和のテイストを感じることが出来るセットだと思いました!
推しキャラに和のキャラがいる方、もしくはターナーの15mlシリーズを効率よく集めたい方におススメです。
和シリーズはキャラから描き下ろすのが楽しみになっています!
癖のある子をデザイン出来て、楽しかったですね!
それでは!