「お迎え」ってどうして起きる?~販売用原画を描くにあたって思った事~

その他雑記
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お疲れ様です。ホネ山です!

イベントのために作った販売用原画。
こちらは作りながら考えていたことについて語る小記事です。

イベントについてはこちら!

正直原画を売ることについて消極的なホネ山

個人的には、自分の成長のために描いているので、絵は記録という位置づけです。
自分の子がすくすく育っていくのを写真で撮って残しているような感覚です。

また、こういうブログをやっているので、before-afterのbeforeとして使うこともあり
上手く描けたものも、失敗したものも、基本はファイリングして取っておいています。

だから、基本原画を手放すのは惜しいと思っています。

なぜ今回販売用原画があるのか

1)イベントの経費を穴埋めするため
正直、これが一番大きいですw
今回のイベント、低予算と言えど経費はやっぱり掛かっており、それをカバーするための施策として「売った方がいい」と考えました。

2)自分の考え方を変えたかったから
アナログ創作界隈は原画を売って主収入/副収入にしている方が多いです。
ゴリゴリ描いてゴリゴリ売るのは気質的に向いていないだろうなぁと思いつつも、そんなこと言わずにまずは一度やってから考えてみようという気持ちがありました。

企業イベントですとATCもボードのみという制限があり、そこでも困っていました。
線画をPCで印刷したい派なので、ボードだと印刷できず。
チャコペーパーなどで転写する必要がありかえって手間がかかってしまいますが、今回は自分のイベント。
「ボードに描かなくてもいいじゃん!試すなら今しかない!」ということで、販売に踏み切りました。

考えが軟化するきっかけになった2つの出来事

考えが180度変わるとまではいきませんでしたが、2つの出来事が私に影響を与えてくれました。

原画を買った!

そう、どうしても欲しい原画が出来たのです!!
今まで、もっぱら描く専門で「原画をお迎えする方の心境ってどんな感じなんだろう?」と思っていました。

しかしこのきょうりゅうさんはネットで見た瞬間「残っていたら絶対欲しい……!!」と思いまして
会場で見つけて即手に取りました。

お迎えした瞬間は「ふぅ。こののんびり感を家において何度でも眺めていられる!」と思いました。
この購入したときの気持ちを大事に覚えておこうと思いました。

そしてこんどはひよこちゃんをお迎えしていましたw ハイ。ゆるいのが好きです。
二つとも棚に飾って毎日作業中に眺めて癒されています。

原画と人間との惹かれあい

よく原画は一期一会と聞きますが、何で原画を買おうとするのかについて、あまり言語化されているのを見たことがなかったので
「ただただ素敵なものを作るしかないのかな?」と思っていました。

ホネは本職がマーケティング関係なので、手に取ってくださる人の心に届くために工夫するのが難しい。真正直にいいものを作るしかない。という状況が耐えられないタイプですw
「どうすればええやん」と考えていましたが、枯葉さんのこのツイートが大きなヒントになりました。

なるほど。絵が触媒になって、自分の心の奥底の思い(思い出・願望など)が沸き上がったときに、「この作品買わなきゃ!」と凄く惹かれるのかもしれない。と。
もちろん単純に「綺麗!可愛い!かっこいい!」で欲しくなる時もあると思いますが、そのパワーのみで購入したくなるほどの吸引力は自分は持ち合わせていません。(多分)

さっきのきょうりゅうさんの時でしたら「こんなにのんびりした表情なら、自分ものんびり気分になれそう」かなという理屈ですw
あくせく働いているのでのんびりしたい。という気持ちが、原画と自分を引き寄せたのかもしれません。

ということで、コンセプトは「話を聞く二人」

まず、手放すのを惜しいと思わないようにするために、最初から「これは、自分の手を離れるべくして生まれた絵だ」と自分に思いこませましたw
そして手元を離れるなら、ホネとではなく「見てくださった/買ってくださった方の心と化学反応のようなものを起こして欲しい」。
そうなるように作ろう、そのためにテーマや仕掛けのようなものが必要だ!と思いました。

最初の販売用原画なので、ストレートな内容にしようと思い「画面の前にいるあなたの話を聞く、ニヨン(丸い帽子の子)とエメルダ(四角い帽子のキャラ)」に。
背景はキャラの自宅の部屋ですが、居酒屋ノリでお話を聞くという内容です。
こういうのは動画のアプローチが効果的と思いつつも、静止画でも雰囲気が伝わればいいなぁと。

そんな感じで描いてみたところ、すごく気に入っています!
手放したくないぐらいにw(あれ?)

何だろう。
やっぱり「自分以外の方に届ける」ということで、いつもとは別の気合の入り方がありましたね~。
紙の上で話を聞くのが目的なので、表情を中心に「キャラを生きさせる」ことに力を入れました。
おかげで表情の解像度がいつもより鮮明になったと思いました。

画材について

今回紙はメインで使っているストーンヘンジアクア。
絵具はセヌリエのウォームグレーを主役にしました。

背景にウォームグレーをベタっと。
そしてキャラのパーツもクローブ(ターナー)とウォームグレーを全ての色に混ぜてくすみ不透明色で統一して塗りました。
ウォームグレーを基調にすることで、夜の室内で光が当たっているような雰囲気にすることが出来ました。
単色では濁っている色も、組み合わせるといい感じに見える!というような表現をやりたいです。

他にも塗り絵を予定しています!

今描いています!
はがきサイズで3枚です。
せっかくならあまりはがきサイズやお試しで入っていない紙もチョイスしたいなぁと思いまして。
いつものキャラ2人+女の子にしようと思います。

それでは!

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