こんにちは。ホネ山です。
今日はうちにはありそうでなかった三原色ミニ記事を紹介いたします!
水彩の三原色って?
シアン(青系の緑)
マゼンタ(紫がかった赤)
イエロー
以上!
って感じですが、詳しくは先人たちのブログをご覧ください。
メーカーによって、どの色をチョイスするかはちょっと変わります。
(マゼンタというよりも赤よりだったり、シアンが青紫寄りだったり。イエローはどこも似たような色かな)
枯葉さんの紹介しているW&Nの三原色とはラインナップが違いますが、細かいことは気にしないでおきますw
大体の絵描きさんが1度はチャレンジしているであろう三色縛り。
記事も結構豊富です。
(水彩関連の検索したときにいつもこのぐらいあればいいなぁと思ってしまう。。。w)
三原色塗りの難しいところ
三色でどこまで描けるかというチャレンジと、混色の練習としてトライされる方が多いと思うのですが、
いざやってみると、ちょっとした配合の違いで色がガラッと変わってしまうので、なかなか難しいかもしれません。
特に茶色など、三色のビミョーな配合で表現しなければいけない色は、
(広い面積に塗ろうとして)一度色が足りなくなると、もう同じ色を再現できないなんてことがありがちです。
三原色塗りやってみたいけど、もうちょっと手軽にやる方法はないかな?
そんなことを思っていました。
3色を元手に色を増やしてズルしてみる
そこで思いました。
「最初から3色を混ぜて、色数増やしておけばいいんじゃないか」って。
スタート地点で混ぜたものが10色ぐらいあれば、だいぶ塗るのが楽になるはず!
で、本当に楽になるのかを検証しました。
やり方についてはこちらの記事をご覧ください!
どうせ作るなら、スターターセットに入っていそうな12色を作ろう!
こんな12色セットあったらいいなぁを形にしよう!と思いました。
今回使ったのはW&N。
これをハーフパンにちょっとづつ出して混ぜ混ぜしていきます。
バランスに注意しながらちょっとづつ色を加えて行って……。
あ!入れすぎた!黄色が足りない!なんて思いながら……。
こんな感じで12色ができました!
縛りの3色+混色レシピを載せます。
見ての通り、とてもきれいに色が作れるんですよ!W&N凄い!
細かい調整頑張りました!
実際に混色してみると、ウィンザーレモンが着色力が弱く、ウィンザーブルーが着色力強いので、
理屈通りにはいかずに黄色多めの混色が必要でした。
白と黒を抜く代わりに黄土色と紺色が欲しいと思い、頑張りました。
右3つの3色混色は慎重にちょっとづつ混ぜていくことで、こんな感じの黄土色や灰色が出来上がります。
あと茶色はあったほうが捗るので(毎回作るのは大変)、ぜひ作るのをお勧めします!
黒を作りたいときは茶色と紺色を混ぜれば出来上がります!
白さを強調したいときは絵の具を薄く溶く溶くありません。
作った12色で実際塗ってみる
実際どんなもんか、塗ってみることにします。
題材は敢えて中間色多めのオリキャラたちです。3色縛りでたくさん中間色作るぞ~!!
薄く塗って、重ねまくってで、完成品はこちら!
上でツイート貼ったように途中かなり苦戦しましたが、なんとかいつものテイストの絵になりました。
実際どうよ
初心者向けなのか
う~ん。
どちらかというと水彩始めたばかりの人がこれで頑張るというよりは、
ある程度塗り慣れた方がチャレンジする縛りプレイって感じがしました。
水彩始めたばかりの方が混色頑張るには、色の調整が繊細過ぎるというか……。
最初の色づくりのところも結構大変かと思います。
最初は12色ぐらい買ったほうがいいと思います!
ただ作った12色は、画風によっては十分使えると思います!
(濃淡を水分量で調節するのに慣れている人でしたら!)
下塗りでパステルカラー使いまくる自分にはキツかったですw 肌色作るために白が欲しいと切実に思いました。
ただ、3色から混色するよりは明らかに楽できます!
あらかじめ色増やしてよかったと思いました。
中間色は作れますか?
作れます!結構どうとでもなります!
例えば、左のキャラの胴体の渋い紫は、紫+茶色+マゼンタ+ちょっと紺で作っています。
こんだけ混ぜても3つの顔料しか混ざっていないので、透明感があります。
逆にオペラやコバルトターコイズなどの、混色で作れない色は恋しくなりました。
普段これらの色にたくさん助けられていたんだな……。と実感しました。
重ね塗りした時の印象は?
上でも話しましたが、どんだけ混ぜても
元々3色でできているので、重ねても殆ど濁らないような気がします!
これは画期的ですね!
これを応用すると、透明感を追求していく画風のパレットづくりに応用できそうです!
「赤2色+青2色+黄色+混色で作れない彩度の高い色(オペラ・コバルトターコイズライト・蛍光黄など)」で絵の具を縛って
各絵の具をあらかじめ混ぜて中間色を作って多くと、重ねまくってもスッキリした色の構成になりそうです。
(そうはいっても私は濁った色大好きです)
感想:とても楽しかったし勉強になりました
まず調色するのが楽しい。
理想の12色に近づけるためにあれこれ苦労するのが楽しいです。
そしてその自分だけの色をうまく組み合わせて絵を描くのも楽しい。
ということで1粒で2度おいしかったです!
どこのメーカーでも構いませんので、チューブで3色手に入れたらぜひやってみてください!