こんにちは!ホネ山です。
今日は下塗りするようになったら、自分の絵の自己満足度がグンと上がった!!というお話をします。
水彩で1パーツづつ塗っていくと、影の光源がバラバラになりがち問題
例えばこのツイートの絵について。
帽子の光源は上から、髪やマントの光源は正面上。。。
自分だけかもしれないのですが、水彩で塗りを仕上げていくと、
こんなことになりがちだったのです。。。
塗っている時、視界にそのパーツだけしか見えないw
→仕上げの段階になって、パーツごとに光源がビミョーにずれている
で、この問題をどうにかしたい!!と、ずっと思っていまして!
下塗りの利点1:最初にグリザイユ下塗りすることで、影の光源を統一させる
↑これでかなり解決しました。
これに加えて。。。。。。
下塗りで影をつける(1色などで) →携帯の写メで撮影する →反転する →グレスケ変換する
すると、どこに影が足りないか(つけすぎか)が分かります!!
下塗りの利点2:グレーを下に敷くことで「全体の色調(トーン)を整える」効果が!!
大きくしたのはこちら。
左(下塗りなし)が「ザ・アナログ透明水彩」な塗りなのに対し、右(下塗りあり)のほうがCGチックな、マット成り上がりになっています。
これを!この色調を!出したかったのです!!!!
うぉおおおおおおお!!!!ウォームグレー最高!!!!
そういえばCGの時も、最初に影がどこに来るかを決めてから、パーツの色分けをすることで、違和感を極力消すようにしていました。
下塗りの効果
ここで自分がよく使うグラデ赤とグラデ青を塗ってみました。
(上段が使っている色一覧、下段が実際のグラデ)
で、下塗りなしと下塗りありで比較してみました。
……結構違いますよね?!
下塗りなし
・重ね塗りするたびに彩度が落ちていく(2~3色重なっているところが彩度が低い)
・ベースカラー1色しか重なっていない部分の彩度が高い
下塗りあり
・比較的彩度が一定(彩度は落ちる)
・下塗りの色の影響を受ける
・透明水彩で表現できる色の幅が広がる(中間色が表現できるようになる)
ここで最初の絵を見ると、グレーの下塗りで彩度が一定に調整されていますな。
ってことで、全体的にグレーで下塗りすると、彩度が一定になって最近のCGっぽいというか……マットさが出てきましたよ!
水彩でグリザイユすると色が濁る?
とはいえど、色ごとの相性ってあります。
何も気にしないでグリザイユ塗りした時の絵がこちら。
ツイートした時は「違和感なく」と書きましたが、後から見るとやっぱり色が濁っているのが気になりw
仕上げたい色調によって、下塗りの色を変えたほうがいいな。と感じました。
下塗りの色で絵の印象が変わる!比較してみたよ
最初はウォームグレーで試してみましたが
「ほかのグレーやくすみカラーを試したら別の仕上がりになるだろう」と思いまして!
選んだのはこの5色。下2色は自分で混ぜたくすみパステルカラーです。
ということで、横軸がよく使う色、縦軸が下塗り色です。
「通常(下塗りなし)」と各下塗りの色を比べると、結構色変わるんですよね~。
特にオペラや黄色、ネイプルズイエローなど、明るい色で顕著に影響します。
ではここからは実際の絵で実例をば!
くすみピンクで下塗り
くすみピンクで下塗りするとこんな感じ。
くすみピンクとくすみパープル
くすみピンクとくすみパープルで、パーツによって下塗りを変えるとこんな感じ。
別に下塗りは1色である必要ではなく、何色でも使えばいいと思います!
透明水彩で中間色を使いたい方、光源がバラバラになることで悩んでいる方におすすめ!
ってなことで、ホネ山は下塗りに手を出したら、下塗りが欠かせなくなってしまいました!!!
まとめとしては、
・光源を統一したい/明暗にじっくりと向き合いたい/難しい光源の絵を描きたい
・水彩で中間色を表現したい/落ち着いたやわらかい色調の絵を描きたい
そんな方には激しくお勧めしますっ!!
逆に(?)透明水彩らしい、透明感のある鮮やかな色で、のびのびと描きたいという方の場合は、
下塗りにパステルカラーやグレー使わないで透明色を使えば、目的を達成できると思います。
今回はこの辺で!