こんにちは、ホネ山です。
今回は混色の話をしようと思います。
とはいっても、何の色を混ぜるかという話というよりは、絵を塗るうえでの効率化の話です。
混色に関する困ったあれこれ
個人的にあるあるだと思っているのですが、こんなことありませんか?
ホネ
会心の色ができた!広い面積にたくさん使おう!重ね塗りもしよう!
……あれ、足りないw
同じような色作り直したけどちょっと違うんだよなぁ。。。さっきのがいいなぁ。さっきの色増えないかな~?
推しのキャラクターや自創作のキャラの髪色・服の色を作るのに、毎回混色するんだけど
ぶっちゃけめんどくさいし、毎回混色しているから安定しないんだよね
グレーとか毎回作っているけど時短したい。俺の理想の色をサッと塗って短時間でたくさん描きたい
これ、全部自分ですw
混色は確かに楽しいんですが、ゴリゴリ混ぜて中間色で塗ることが多いホネ山は、塗っている時間よりも色を混ぜている時間のほうが長いぐらいで……。
混色にかかる時間を削れないかなぁと考えるようになりました。
特に金髪とか、イエローオーカーをそのまま塗ると明るすぎるので、ちょっとくすませたいんだよな~とか。
紫寄りのグレーが欲しいんだけど、粒状化はさせたくないんだよな~とか。
……細かい自分の要求はキリがありませんw
そこで、たくさん混ぜてハーフパンにストックしておくことに
それでよく考えた末、「最初から使いきれない大量の混色をハーフパンにストックしておく」ことで解決できないかなと思いました。
混色のストックを作っておくことで
・時短ができる
・繰り返し描くキャラの色が安定する
・思うような色でぬれる
で、ちょっと「夕焼け空で描きたい!」など微調整したいときは、ストックした色と(オレンジ等)他の色を混ぜれば、すぐふさわしい色が出来上がるということです!
正直なところ、マジで快適になりました!!!
特にグレー系が自分の思うような色をすぐ使えることで、クオリティが安定するようになりました。
どんな混色ストックを作ったの?
最初は「理想の肌色が欲しい」と肌色から始まり、今では一通り自キャラでヘビロテする混色は作り切りました。めっちゃありますw
しかし、自分の混色は、耐光性のない顔料もガンガン使うので、展示会や飾る作品向きではないと思っています。
飾る目的の絵を描く方で「真似しよう!」と思う方は、オペラ、ブルーレーキ(ホワイトナイツ)、マゼンタ(まっち)などは似た顔料を使うなど工夫してやっていただけると嬉しいです!
理想の肌色
ルチルイエロー(シュミンケ)×チタニウムオペークホワイト(シュミンケ)×ローズドーレ(W&N)
配合は適当ですw
生で見るともっと滑らかなのですが、シュミンケのネイプルズイエローレディッシュをもっと赤寄りにしたような色です。
ほとんどのキャラクターの肌のベースになっています。これがないと肌が塗れない。。。と思うぐらい好き。
白夜的なパープルグレー(分離色)
ロードライトジェニュイン(DS)×ミネラルバイオレット×スリーピングビューティーターコイズ(DS) (配合 2:2:3)
白パーツの影に主に使用。
当初はよく分離してくれたのですが、乾かしてからはさっぱりw
複雑さが逆に白を綺麗に見せてくれるというか、こちらもヘビロテです。
温かみのある紫っぽいグレー
イミダゾロンブラウン(ホルベイン)+ブルーレーキ(ホワイトナイツ)+チタニウムホワイト(シュミンケ)
配合は適当です。
黒パーツの下塗りに使います。
この手の色って黒が混じっていたり粒状化することが多いのですが、ブラウンと青紫+白で作ると綺麗な半透明に。使い勝手めちゃいいです!
粒状化なしのニュートラルチント的な色
イミダゾロンブラウン(ホルベイン)+オペラ(ホルベイン)+ロイヤルブルー(ホルベイン)
オペラがほんのちょこっとというのは覚えていますw
上のグレーを濃くしたような色。主線でメインに使っているペンの色に合わせて黒を作りました。
黒の影パーツに使っていますが本当にいい色です。
澄んだニュートラルチントって感じで、あるとめちゃくちゃベンチです。
くすみピンク
クローブ(ターナー)/あかるいむらさき(まっちカラー)
配合は3:2ぐらいだったような。。。
この色最高だと思います!
肌の影色や下塗りにめちゃくちゃ使います。
1色で塗っても可愛い。下塗りに塗っても可愛いで最高です。
クローブには黒が混じっていますが気にならないぐらいです。
粒状化しないポッターズピンク的な色
あかるいむらさき(まっち)×オリーブグリーン(セヌリエ)× マゼンタ (まっち)
配合は明るい紫をダントツ多めにする。6:2:1ぐらいだった気が
マゼンタに寄せたポッターズピンク色。
この手の赤茶は大抵粒状化するので重ねまくるとビミョーなのですが
これなら重ね塗りの心配はいりません!(耐光性は無視w)
赤よりのくすみ金
チタニウムゴールドオーカー(シュミンケ)+ブリリアントピンク(オールドホランド)+あかるいむらさき(まっち)+チタニウムホワイト(シュミンケ)
配合はチタニウムゴールドオーカーが多めです。
金髪や明るい金を塗るときに、もっと赤寄りで彩度を抑えた色が欲しいと思って作りました。
見た目は黄色寄りの肌色っぽいのですが、実際塗ってみると濃い目の金髪にピッタリで重宝しています。
金古美マイルド
チタニウムゴールドオーカー(シュミンケ)+ブリリアントピンク(オールドホランド)+ブルーレーキ(ホワイトナイツ)+チタニウムホワイト(シュミンケ)
配合はチタニウムゴールドオーカーが多めです。ブルーレーキは慎重に混ぜる。
こちらは金古美っぽい色を再現するために作りました。
こういう色をいちいち混色で作っていられないのでwストックしておいてマジで助かっています。
(オリキャラに金古美パーツが必要なため)
上の色と1色変えただけですが、だいぶ印象が違いますよね~。
ゆる緑
ホリゾンブルー(ホルベイン)+フタロブルーYS(ホルベイン)+キノフタロンイエロー(DS)
配合は適当です。 フタロブルーYS は隠し味程度。
フタログリーンをもっと自分の絵柄に合わせてまったりこっくりした色で表現して、混色の起点にしたいなぁと思って作った色。
本当は下記のツイートの配合で行きたかったのですが、ラウニー持っていたのが固形だったので、代替の絵の具で作りました。
粒状化しないラベンダー
ブルーレーキ(ホワイトナイツ)+チタニウムホワイト(シュミンケ)+キナクリドンマゼンタ(ホルベイン)
配合はキナクリドンマゼンタちょっと、あとは適当です。
ラベンダーもウルトラマリンを使うとちょっと粒状化するので、重ね塗りに使えるようブルーレーキベースで混ぜました。
とても使いやすいですが、耐光性はよろしくないと思いますw
こちらも何かといろんなパーツ(白目とか)で使われています。
混色保存する際の作り方は?
自分の場合は超シンプルです。
ハーフパンの中でチューブ絵具を混ぜるだけですw
マーラーを使うのはめんどくさいし後片付けが必要なので、(自分用に使うだけなら)ハーフパンの中で混ぜればいいかな~と思っています。
1)空のハーフパンを準備する
空のハーフパンはAmazon等に売っています。くわしくはこちら。
2)混ぜたい色の絵の具を用意する
必要なチューブ絵具がないと始まりませんw混ぜたい色を用意しましょう。
ここがポイント。
ハーフパンで買ってしまうと作り溜めは大変なので(ハーフパンを水で戻したことはないです。。。)、混色作り溜めしておきたい方は絵の具をチューブで買うのがおススメです。
3)最初はパレットの上でごく少量混色し、理想の色を作る
ここで大体の配合割合を覚えておくのがポイントです。
4)ハーフパンの上に3)の分量を再現しながら、チューブから絵具を出す。
楊枝や耳かき(絵具混ぜる用に金属製のを1つ用意しています。これで耳は掻きませんw)を使って、チューブから出した絵具をハーフパンの中でよく混ぜます。
5)お試し用の紙に塗ってみると、3)とちょっと違う色になっているので、各絵具で微調整する
まず塗ってみます。するときっと「なんか違う」と思うので
自分の絵柄に合う色になるまで配合を微調整します。
6)満足いくまで混ぜたら乾かして出来上がり!
よく乾かします。溶けやすくしたいときはお好みではちみつを少し入れます。
入れすぎるとマジで固まらないのでw入れすぎには注意します。
Q&A
Q:気泡入らないですか?
A:入ります。気にしませんw
Q:ハーフパンから絵具溢れない?
A:溢れない程度の分量しか作らないですw
Q:途中で色がなくなったら、悲しみ満点じゃない?
A:使い切るころにはこの混色ストックに不満ができていると思うので、次作るときはさらに理想を突き進めますw
と思って作りましたが、今のところ自分の作った色が好き過ぎて、たぶんなくなったら悲しみに打ちひしがれると思います。
注意?
素晴らしい色ができると自分だけでなく、みんなに使ってほしい気持ちになると思いますが
市販の絵の具を混ぜたハーフパンを有料で販売するのは避けたほうがいいと考えています。
化粧品や調味料を混ぜて「オリジナル」と言っているようなもので
責任がどこにあるのかわからないですしね。。。
あくまで個人的な用途としてひっそり使うことをお勧めします。